エディットツアー
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校長 松岡正剛

Seigow Matsuoka

ようこそ、イシス編集学校へ

いま、社会はITが行き届いて、どんな情報も送り手の編集によって提供されています。こういう時代こそ一人ひとりが自ら情報を切り拓き、自信を取り戻すことが生活にも仕事にも必要でしょう。イシス編集学校は、私の長年の編集メソッドをもとに、誰もが発想力・企画力・表現力などを身につけられるようにした汎用プログラムで構成されています。コロンブスの卵です。劇的です。高速です。変化に富んでいて力が湧き、仲間がふえ、世の中が見えてくると思います。すでに600名をこえる編集コーチがそのメソッドをネットと現場で伝授してくれています。

編集とはイメージをマネージすることです。会話も料理も、育児も営業も、政治も芸術も編集なのです。まず「守」を体験してみてください。それから「破」へ。最後の難関「離」は私のとっておきの秘伝です。では。

ー松岡正剛
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・松岡正剛の編集術が身につくイシス編集学校

守破離のマザープログラム

エディティング・コモンズの先へ 校長としての活動は、多岐に渡る。2000年の開校以来続けているのは、師範代(編集コーチ)に対する直伝講義で、これまで160回を数える。師範代の一人ひとりに対しても、どこにもない教室名を命名し、修了の際は「先達文庫」を贈る。「先達文庫」は1200冊を越える。

イシス編集学校は「共読する学校」でもある。方法も意味も、読み合い、交わし合う中でこそ、生きる。価値が生まれる。松岡は、ここに学ぶ個々のエディトリアリティがさらに発揮され、共読する場の可能性がさらに広がる編集プロジェクトを、自ら興し、大いに支援し、ディレクションもする。松岡のもと、日本の本来を将来につなぎたいという有志が束になって、書籍、ソフト、アーカイブ、ライブラリー空間など、エディティング・コモンズの場が広がっている。松岡が校長としてイシス編集学校に込めた想いは、書籍『インタースコア』や、本ページ冒頭の映像でも感じていただきたい。

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著作『謎床』『松丸本舗主義』『インタースコア』 著作『謎床』『松丸本舗主義』『インタースコア』
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・伝説の編集者・松岡正剛の編集思想

メディアを超えて

編集とは、情報を関係させること イシス編集学校を創立した松岡正剛校長は、20代で雑誌『遊』を創刊して編集長をつとめ、工作舎という出版社も立ち上げた編集者である。だが、編集する対象は、ミュージアム・店舗・図書館などの空間、企業の商品戦略・CI計画やCM・人材開発、国際会議・祭礼・イベント、ゲームソフト、地域開発や国家プロジェクトまで、次々とメディアを超えていく。
編集する内容も、超ジャンル。松岡正剛の名を遍く知られることとなったWeb「千夜千冊」では、文学も科学も、古典も最先端も、芸能もスポーツも、マンガもラノベもビジネス書も取り上げる。そもそも雑誌『遊』の編集方針が「理科系と文科系をまぜこぜにする」というもので、科学、音楽、アート、建築、文学、民俗学、演劇、サブカルチャーの間を意外な関係線で結ぶ知の世界を展開したことから「伝説の雑誌」としてその名を残すことになったのだった。

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著作『空海の夢』「全宇宙誌」「千夜千冊全集」 著作『空海の夢』「全宇宙誌」「千夜千冊全集」
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・松岡正剛が考える編集の未来

方法の時代に

編集工学でつなぐプロジェクト 松岡正剛は、30代で編集工学を確立した。
編集は人間の活動にひそむもっとも基本的な情報活動だ。会話も、旅行の手配も、国政も、編集行為とみることができる。また日本文化、芸術、生命哲学、システム工学…などあらゆる方面で、さまざまな「方法」が積み上げられては立ち尽くしている。
編集工学ではこれらの「方法」を束ね、情報文化技術として応用することを目指す。

編集工学は、インターネットが行き渡り、ショッピングも医療カルテもデジタル化されてビックデータ化する情報化社会に先駆することとなった。しかし、編集工学を立ち上げた松岡の想いは、21世紀を「方法の時代」にしたい、ということにある。
平和、民主主義、環境、家族などの「主題」は20世紀に出尽くした。21世紀は、その賛成・反対ではなく「方法」を議論できる「方法の時代」へ進む。主題への新たなアプローチやイノベーションを求めて、編集工学とその世界観にもとづくさまざまなプロジェクトが動いている。

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著作『情報の歴史』『知の編集術』『知の編集工学』 著作『情報の歴史』『知の編集術』『知の編集工学』
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・日本に学ぶ、松岡正剛式「コラボレーション術」

人から始まる

才能の80%は編集力 松岡校長の方法の研究は、何より多くの専門家たちに大きな刺激と影響を与えた。豊富な人材ネットワークの才能を引き出すディレクター、コラボレーターとしての活動を重視し、研究者に限らずアーティストやアスリートや職人にも、新しい様式やスタイルの作品を生み出す機会やヒントをもたらしてきた。
松岡はこうした方法の交わし合い、インタースコアを重ねて日本文化研究を極め、著書も多く著している。伝統回帰ではなく、多くのコラボレーションを通じて「日本という方法」を拓いた軌跡だ。日本を「方法の国」として考えるという大胆な試みはNHKで番組化・書籍化もされた。

日本独自の方法の力は、仮名の成立、神仏習合、茶の湯と数寄の文化などの歴史の中に、多様に見出すことができる。方法の使い手たる「人」は、あらゆる情報の眠れる「才」を見出し、「能=わざ」すなわち「編集力」によってそれを引き出すのだ。イシス編集学校においては、世阿弥に肖って[ISIS花伝所]と名付けられた師範代養成コースで、そのメソッドが伝承され、プロ・アマ問わず編集力による才能の開発が日々起こっている。

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著作『日本流』「17歳のための世界と日本の見方」『日本という方法』 著作『日本流』「17歳のための世界と日本の見方」『日本という方法』

松岡正剛プロフィール

松岡正剛(まつおか・せいごう) 1944年1月25日、京都生まれ 早稲田大学文学部中退
編集工学者、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長

  • 1971年
    工作舎を設立、オブジェマガジン「遊」を創刊。
    「観音力+少年」「化学幻想+神道」など、対極するテーマを出会わせる知識編集と先鋭的なグラフィズムによって、メディア界、知識人、アーティストたちに多大な影響を与える。
  • 1982年
    松岡正剛事務所を設立。
    出版にとどまらず超ジャンル的な活動を始め、NTT民営化にともなう「情報と文化」研究会の座長をつとめるなど、諸分野を総合化するプロジェクトを数々推進。
  • 1987年
    編集工学研究所を設立。
    『情報の歴史』(NTT出版)刊行。情報文化と情報技術をつなぐ方法論を体系化し、その成果をメディアづくりやシステム開発、さまざまな企画・編集・クリエイティブに展開。
    一方、日本文化を独自の視点で読み解く著作やテレビ番組の監修も数多く手掛ける。
  • 1996年
    『知の編集工学』(朝日新聞社)を刊行。
    「編集工学」の概念を書籍を通じて一般に公開する。以来、コンピュータ・ネットワーク社会を生き抜くための有効なスキルとして、大学の授業や企業研修や地域活性化構想など、さまざまに採り入れられる。
  • 2000年
    eラーニングの先駆けともなる「イシス編集学校」を創立。
    編集工学にもとづくメソッドを幅広い層の人びとに伝授しはじめる。同年、編集工学の入門書『知の編集術』を刊行、「編集稽古」というエクササイズメソッドを公開。並行して、ネットワーク上に壮大なブックナビゲーション「千夜千冊」の連載を開始。
    いずれも実験サイト「編集の国」の企画としてスタートし現在に至る。
  • 2009年
    2009年の松丸本舗(丸善丸の内本店)を皮切りに、2012 年から帝京大学での「共読ライブラリー」、MUJI BOOKS(アジア含む無印良品各店)など、実空間での本棚編集プロデュースを手がけ、イシス編集学校の師範陣による大学図書館や店舗での編集ワークショップなども多数開催される。
  • 2015年
    『インタースコア: 共読する方法の学校』(春秋社)を刊行。
    15年にわたるイシス編集学校の学びの仕組み、多彩な人財、編集的世界観をめぐる思想背景を書籍化する。
  • 2017年
    近畿大学の本棚空間「近大インデックス」を企画・設計・監修。文理が出会う「知の方舟」をイメージした「NOAH33」と、マンガ・新書・文庫による構成の図書空間「DONDEN」という、ユニークな選書・空間編集がなされる。
  • 2018年
    「千夜千冊」に連載の文章を独自のテーマで再構成・再編集した『千夜千冊エディション』シリーズを角川ソフィア文庫から刊行開始。2022年時点で25冊を超える。
  • 2020年
    角川武蔵野ミュージアムの館長就任。建築・隈研吾。同ミュージアム4階、本の街をイメージしてつくられた「ブックストリート」を監修。
  • 2021年
    『情報の歴史』の再増補版『情報の歴史21 ー象形文字から仮想現実まで』(編集工学研究所)を監修。人類の誕生から今日のコンピュータによる通信ネットワークや人工知能の飛躍的な進化に至るまでの壮大な歴史を、「人類はどのように情報を編集してきたか」という視点で独自に構成した年表を、2020年分まで収録。2022年にPDF版をリリース、イシス編集学校編集チームが毎年更新するサービスをスタート予定。
イシス編集学校の校長として、2000年の開校以来、師範代(編集コーチ)を中心に250回を超える直伝講義をつづけている。
また、イシス編集学校の教室には、どこにもないネーミングが松岡自らの手で施される。「先達文庫」は、校長が期を終えた師範代一人ひとりに選んで直筆メッセージを添えて贈られるもので、これを励みに師範代を目指す人も多い。
これまで命名した「教室名」は900教室、「先達文庫」は1800冊を超える。