エディットツアー
無料の編集力チェック

MEDIA

メディア

inter-score TALKS

inter-score TALKs Vol.01
「多様な社会を編集する」
編集長◎広本旅人
イラスト◎村田善子
装丁◎仁禮洋子/安達貴仁(DTP)
発行◎2016年9月2日
定価◎550円(税込)

イシス編集学校の「インタースコアを興しつづけるインタラクティブなシステム」には4つの特徴があります。

  • ①問題や課題のあいだに関係を発見する。
  • ②プロセスから新たな別様の可能性をつくりだす。
  • ③一人ひとりの才能をいきいきと再生する。
  • ④つねに変化しながら前進する場を共創する。

創立から17 年を超え、イシス編集学校が培ってきた「インタースコア編集」を、社会との「インタースコア」へ。それに応える端緒として「インタースコア」を中心としたインタラクティブな対話+お題を編集した紙マガジンを「inter-score TALKs」として刊行しています。

inter-score TALKs Vol.01
「多様な社会を編集する」

 

 

 

 

2000年の開校から15年のイシス編集学校の軌跡を描いた書籍『インタースコア 共読する方法の学校』の刊行を記念して開催された、田中優子、佐々木紀彦、松岡正剛の3人によるトークセッションをテキストで初公開。

 

21世紀に新たな編集を生みだすキーワード「インタースコア」っていったい何?

松岡正剛(編集工学研究所所長/イシス編集学校校長)

田中優子(法政大学総長/江戸文化研究者)

佐々木紀彦(NewsPicks編集長)

2017年9月発行/48ページ/定価500円(税込)

1号 VOl.1 目次 INDEX

  • score 01―際 kiwa

    インタースコアとは?

  • score 02―繋 tsunagu

    知は外にある? 内にある?

  • score 03―痕 ato

    スコアが描く世界の痕跡

  • score 04―連 ren

    江戸の文芸はスコア的

  • score 05―折 ori

    リスク vs コンティンジェンシー

  • score 06―型 kata

    「型」からリベラルアーツを生むセンス

  • score 07―庭 niwa

    ITはインタースコアをやりやすくしたのか?

  • score 08―憶 oku

    この道はいつか来た道

  • score 09―手 te

    アイデンティティと手のひらサイズ問題

  • score 10―限 kagiri

    テクノロジーのタテ糸とヨコ糸

  • score 11―測 hakaru

    世界ランキングと知のものさし

  • score 12―経 kei

    企業にも大学にも編集が求められている

  • score 13―対 tsui

    インタースコアな対話の場へ

編集後記

イシス編集学校では、世の中の出来事をすべて「編集」というフィルターを通して見る。見方をつかんでいくうちに、次第にあれもこれも編集であるように見えてくる。では、この「編集」というスロットに「インタースコア」を挿入してみるとどうか。ネットニュースや街中に流れる情報を探索してみると、リオ五輪もポケモンGOも都知事選までもが「どれもインタースコアじゃないか」と合点がついてくる。「われわれは人生においても仕事においても、多様なインタースコアを受けとめている。それを少しづつでも『見える化』していったら、さぞかしおもしろいだろう」と松岡校長は書いている。この「見える化」を進めていけば、役立つ「型」が抽出できそうだなと思い始めていた。

 

そんなある日、編集学校の吉村林頭から電話があった。「インタースコアをもっと深化させるメディアをつくりたい」と。だったら、まずは学校の周辺で起こっている「相互編集的なTALKs」を記録し、蓄積していきましょうと話が進んだ。インタースコアは2000年に誕生したコンセプトだが、まだペン先から墨が滴るほやほやのインクポットタームだ。だから、意味のシソーラスや具体の地図を自由に描く余地がたくさんある。もちろん、世の中の出来事が “それらしく”見えてきたとしても、その事象群が優れてインタースコアを体現しているかというと

 

ちがう。TALKsではインターネット社会における知の構造、大学改革やビジネス、メディアのあり方をめぐって「インター=際」のまたぎ方が交わされていく。着物、素粒子、物語、連句といった意外な切り口でワードが深掘りされていき、聞き手のイメージが揺さぶられる。この冊子が積もれば積もるほど「インター」が意味するところのさまざまな「立体交差」が見えてくるにちがいない。

 

1号編集長 広本旅人(イシス編集学校 方印)