イシス編集学校とは
What is ISIS Edit School ?
インターネットで
3万人
イシス編集学校は、インターネット上で「編集術」を学ぶ学校として、21世紀のスタートとともに開校しました。自動配信されるコンテンツを学ぶのではなく、ネットに浮かんでいる「教室」に入り、そこに待っている「師範代」が出す「お題」に従って、縦横無尽の編集術のスキルを身につけます。教室で学ぶ男女はほぼ半数ずつ、年齢は10代から80代に及び、住まいや勤務先は全国に散っています。

イシス編集学校の師範代とは、ネットの中の教室で約10人ずつの学衆の指南をするエディティングコーチのことをいいます。2017年現在、600人を超える師範代がいます。こういった師範代も最初はイシス編集学校の生徒(学衆)でした。編集学校は誰もが学べるネットラーニングの学校ですが、学衆から師範代になっていくという比類ない体験が待っている学校でもあります。まずは、「守」への入門。その先の師範代もぜひ目指してみてください。
問いからはじまる
編集稽古
編集学校は、ネットの学校です。ネットの編集稽古は言葉のやりとりで成立しています。まずは師範代からお題という「問い」がだされ、学衆たちはその問いから情報の「感じ」をつかみます。師範代は学衆に「応え」つつ、問いがもつ幅を示し、学衆はお題に正解をさがすのではなく、可能性を広げて「答え」ていきます。教室ではこの「お題・回答・指南」の編集稽古が深まるにつれて、学衆同士でも相互に「返し」あいが起こってくるようになります。 「問」と「感」と「応」と「答」と「返」で動く編集稽古。そのなかで身につけていくのが「編集術」であり、「思考の型」「方法の型」です。

イシス編集学校のコースは「守・破・離」と段階的に進んでいくようになっています。「守」を修めれば「破」に、「破」を了えれば「離」に進めます。「守・破・離」は、江戸千家の川上不白が「型」を伝える極意として強調した用語からとりました。「型を守って型に着き、型を破って型へ出て、型を離れて型を生む」というプログラムです。「守」ではまず徹底的に「型」を学び稽古する。「破」では学んだ「型」を使って社会での実践に向かう。「離」では古今東西のあらゆる分野の知を渉猟し、自ら「型」を生んでいく。 さらに、学んだ「型」を評価する目をもち、相手に不足を伝え、場を動かしていく力をもった師範代になるためのコースが「ISIS花伝所」です。
世界でひとつの
方法の学校
編集は、情報のコード(素)とノード(結)とモード(様)を意識的に動かすことです。情報の構成要素であるコードをノードによって結びつけ、状況、相手、文化によってモードを変化させる。 編集学校はまさにそういう情報を動かす「情報の編集の学校」であって、その動かし方や使い方の方法を体得する「方法の学校」なのです。

「20世紀は主題の時代だった。21世紀は方法の時代になるだろう」。 校長の松岡正剛は『知の編集術』(講談社現代新書)のなかで、そう記しています。たとえば難民問題、経済協力、格差社会、少子化対策・・・。どのような主題が大事かはわかって列挙できているのに、解決にはいたらない。問題の解決の糸口は主題にあるのではなく、主題を結びつける「あいだ」にある。その「あいだ」を見出す「方法」こそを考えたい。 イシス編集学校は、生命、歴史、文化にひそむ「方法」に着目し、それをあらゆる編集のプロセスに活用できる「方法の型」に仕立て、一人ひとりが身につけられるようなお題型のカリキュラムを組んでいます。「世界でひとつの方法の学校」は、あなたが「方法の型」を身につける旅にでることを待っています。