輪読座

日本哲学シリーズ
「三浦梅園『玄語』を読む」

日 時

全日程 13:00〜18:00

 

2022年10月30日(日)
2022年11月27日(日)
2022年12月25日(日)
2023年1月29日(日)
2023年2月26日(日)
2023年3月26日(日)

 

難読古典を輪読し、図象解読する
イシス唯一のリアル読書講座

難読といわれる日本の古典。古事記・日本書紀、万葉集にはじまり、聖徳太子、空海、閑吟集、三浦梅園、西田幾太郎、折口信夫、井筒俊彦、南方熊楠など。輪読師である高橋のナビゲーションのもと、輪読し、図解していきます。
輪読師・高橋秀元は、松岡正剛と共に工作舎を立ち上げ、オブジェマガジン『遊』を世に送り出してきたコアメンバーの一人。松岡が「学者10人力」という博覧強記の編集者です。日本の神々について独特の解読を進め、観念の技術をめぐり執筆を続ける一方、出版や日本文化・観光・都市の研究、地域振興や文化施設などのプランに携わっています。
輪読座では、予習や前提知識も必要ありません。図象(ずしょう)と呼ぶ高橋が構成した“概念曼荼羅”を介し、お互いに声を出しながら輪読する事で解読力が自然とついていきます。

古典の歴史、概念の前提を輪読師・高橋が図象で徹底解読

古典の歴史、概念の前提を
輪読師・高橋が図象で徹底解読

声を出す輪読と輪読師解説で難読古典も通読できる

声を出す輪読と輪読師解説で
難読古典も通読できる

図象ワークを通して自ら解読し、
伝える力を養いアウトプットする

日本哲学シリーズ
輪読座「三浦梅園『玄語』を読む」のご案内

古来を継承した輪読座の方法

輪読座 日本哲学シリーズでは、いよいよ「三浦梅園『玄語』を読む」を開莚(かいえん)いたします。そこでは三浦梅園の生涯の思索をめぐる六つのテーマを設定し、『三浦梅園資料集』を原本とする佐久間久訳・三浦安貞著『玄語』より選択して、皆さまとともに輪読し、その現在的、未来的意義を発見していきたく思います。梅園がこだわった対句構造、「玄語図」を参照しながら輪読する醍醐味を味わっていただきたいと思います。

三浦梅園は、福岡、長崎、熊本に遊学し、大阪、京都を経て伊勢に参詣したこともありましたが、生涯国東半島を離れることはありませんでした。その死後、三浦梅園は九州の地で独自の究理学を形成したものの、大正期になるまで評価されることはなかったのです。三浦梅園の条理学や経済論は、「小さな閉鎖世界モデル」の外部から客観視する視点を設けたところに特徴があります。その内部構造に作用を与え、構造変化をシミュレーションすることで妥当な予測を導出しようとしたのです。2013年に輪読座では「三浦梅園の『価原』を読む」を開莚しました。現在において、地球が温暖化問題に象徴されるように、「閉鎖空間」ととらえると、三浦梅園の経済学は、アダム・スミスの『国富論』を恣意的に誤解釈した自由経済、マルクスの『資本論』を恣意的に誤解釈した統制経済、無限定な経済拡張を前提とした西欧経済学より有効でありましょう。そのシミュレーションの基盤こそが『玄語』であり、その方法が条理学でした。今回はいよいよその『玄語』の輪読に挑戦します。

さて、「開莚」の「莚」は「むしろ」のことです。板の間や広場に莚を敷き、車座に集まった人々が、書物を読み合わせ、意見を述べ合って、その内容を共有するための会合を開く。「開莚」という言葉が日本で使われるようになったのは、奈良時代から平安時代にかけてでした。「開莚」が必要になったのは、大陸との交流がさかんになり、日本人が歴史や文化や信仰を他の文化圏の人々に話したり、理解を求めなくてはならなくなったからです。そのために編集されたのが、漢文で書かれた『日本書記』でした。東アジア文化圏で共有され、配布されましたから、日本国内でも『日本書記』を共有する会合が「開莚」されたわけです。「開莚」では漢文を読み下して読み合わせ、日本語独自のワードやセンテンスを注意しながら読み合わせています。

この方法は『伊勢物語』、『源氏物語』、『古今和歌集』などとともに、外国から流入した儒・仏・道の書物の共有にも用いられました。読み合わせに、集会者は何の前提知識ももたずに会合し、他者の声を聞き、他者の意見とかわしながら、即座に内容を把握できることになります。輪読ではともかく読み切っていく。すると全体像がおぼろげに浮かび、疑問が残る。それを解消していけばよい。解消できない疑問が残れば、それは儲けもので、いまだに解決されていない研究に値する疑問ということなのです。この古来の「開莚」からあやかったのが輪読座の方法なのです。

今回の輪読座「三浦梅園『玄語』を読む」も、三浦梅園の思索を通して日本の起源から続く哲学、科学思想を紐解き、現代にその意義と方法を問う機会になるでしょう。サテライト輪読座にお申し込みの方には、バジラ高橋からの三浦梅園の『価原』の解説及び同時代に生まれたアダム・スミスとの比較、梅園の歴史的背景と現代的実践を詳述したPDFを第一講でお配りいたします。どうぞお楽しみに。

輪読座「三浦梅園『玄語』を読む」のスケジュール

第一回 『玄語 1』 「例旨」を読む

条理を示す『玄語』成立と『玄語』の構成概略。三浦梅園が20歳代に抱いた当時の東洋哲学による世界像に疑義にはじまり、それを発展させて新たな条理の発見に至った経緯を述べる。
解説:三浦梅園の世界史と三語(『玄語』『贅語』『敢語』)の構成

第二回 『玄語 1』 【本宗】:「侌易」「天地」を読む

「侌易」は、「陰と陽」を離れ、西洋伝統の「正と反」ではなく、仏教伝統の「正と非」でもなく、むしろ集合論の「逆対応」が近い。梅園は「非認知」を捨て、「認知発生以後の自己を含む世界認知」での創造プロセスの経緯を明らかにしようとした。その認知の対象は「性」(物に内在する質:spirits )と「物」(性を内包する象:dynamics)であって、「性」の創造的発展を【侌易】に、「物」の創造的発展を【天地】に論じ、両者の反感合一を求める。
解説:玄語図の構造:経=剖析・緯=対待の概念分岐と待遇の構築

第三回 『玄語 4』 【天冊 活部天神】を読む

道=神、徳=天の定義による天と神をめぐる条理を示す。「道徳」は一語でなく「道」は条理を発見する道筋、「徳」は対象を分別する能力として展開。該当する章は、「道徳」「天神」「事物」「天命」。
解説:梅園の論理学と西欧・大乗仏教論理学の比較と梅園の弁証法

第四回 『玄語 4』 【天冊 立部本神】を読む

「物」と「気」をめぐる条理を示す。梅園は「気一元論」立場から、「物」といえども、日々刻々と変化ずるダイナミックな存在であると考える。梅園が構築した動的世界像を把握する。
章は、「本神」「鬼神」「体用」「造化」
解説:梅園と麻田剛立の日本科学創建とその発展

第五回 『玄語 2』 【小冊 人部】を読む

人間とは何かを条理によって明らかにする。人間は天の法則のもとにある小物で、自然からの給付がなくては生きられない。「言」と「動」によって表現し造る人間という存在は、自然の限界を越えることもある。そのような人間が何に制御されていると、玄語では示しているか。
解説:日本儒学における人間論・経済論の展開

「天人」(部分:p3~p23、p50~p69)、「給資」「言動」(部分:p70~p106)、「設施」(部分:p122~p147)、「人道」(部分:p160~p185、p216~p230)、「天命」(p231~p253、p268~p274)

第六回 『玄語 3』 【小冊 物部】を読む

天地を構成する「大物」と天地に内包された「小物」を条理によって考察。「大物」と「小物」が混じった「混物」とは何か、「混物」に感覚器が生じて「粲物」となることを条理で探究する。
解説:社会構造の変動と三浦梅園の再評価

「大物」(部分:p3~p51、図:p56~59)、「小物」(部分:p60~81、図p100~p105)、「混物」(部分:p106~p136、図p186~p187)、「粲物」(部分:p188~p199、p218~p229)

輪読とは・・・

◎輪読座への参加の心構え

  • 1.予習禁止=輪読座は「無知」と「未知」を尊びます。予習の多くが先行する意見・定義の再認であって、自由な発想をさまたげる。輪読座では人が読むのを聞いて思いつく自発的意見を重視し、教科書の文言や通説、既存の学説・解釈の受け売りや代弁を禁止する。
  • 2.読めない状態の参加でよい=輪読座では配布されるテキストを声に出して読みまわします。そのとき、読み間違い、読めない文字の飛ばし読み、たどたどしい読み方などをとがめない。そのたいがいに重要性はない。人が読むのを聞き、自分が読んでいるうちに発声の呼吸・調子が分かって読めるようになってきます。読み手が読めないところを聞き手の読める人がフォローすることは許可する。
  • 3.疑義に発言・応答する=知らないワード・人名・地名などは休憩にネットでチェックすればよい。しかし、どうして?なぜ?が生じたら、それを提示しなくてはならない。それは既存の知識では解決できないことが多い。そのときは全員が自由に見解を発露してよい。輪読師が疑義を投げかけたら、思いつくままに答えなくてはならない。疑義や答えを誹謗してはならない。疑義や答えのフォローは許可する。
  • 4.読みまわした内容の編集と発表=輪読座では、読む対象の時代状況、その内容のよってきたる所を重視し、それを輪読師が「図象」(ずしょう)で提供。「図象」では読む対象ならではの特殊な用語・術語の図示による解説も行い、内容把握の障害をできるかぎり除いて輪読をはじめる。その中間で読んだ内容を二人組で三環連結・三位一体・二軸四方などを組み合わせて図示し発表。参加者は必ず、これを実行しなくてはならない。
  • 5.宿題が出る=人間は忘却の動物である。読み終われば、次の瞬間、内容を忘れる。そこで輪読の終了後、その日から一週間以内に読んだ内容を読み返さないとできない宿題が出される。その答案は輪読師が毎回提供する「図象」の型を参照して作成。そのうちの2、3の答案を、次回の輪読の開始の前に発表していただき、前回の内容を思い出して次の輪読に入る。宿題を提出しないからといって論読座への出席は拒否されない。宿題の答えを出さなければ、読んだ内容を説明できなくなることが多いが、これは自業自得とする。

日本哲学シリーズ
「三浦梅園『玄語』を読む」

日 時

全日程 13:00〜18:00

 

2022年10月30日(日)
2022年11月27日(日)
2022年12月25日(日)
2023年1月29日(日)
2023年2月26日(日)
2023年3月26日(日)

定  員

30名

受講資格

どなたでも、お申し込みいただけます。
定員になり次第、締め切らせていただきます。

受 講 料

◎リアル講座:6回分 税込価格 55,000円(税込)

[参加スタイル]
2万冊の書棚空間、豪徳寺本楼で、バジラ高橋の解説を聞き、それぞれ声を出しながら輪読していきます。リアルに輪読師と質疑を交わし、図象のグループワークに取り組んでいただきます。宿題やワークの発表も用意されています。欠席された場合にも映像、資料などでフォロー受講できます。
   *クレジットカードがご利用になれます。
   *記録映像データ、資料などをご覧いただけます。

 今期はリアル講座は受付しないこととさせていただきました。
  どうぞご了承ください。 

 

◎サテライト講座:6回分 税込価格 33,000円(税込)

[参加スタイル]
各回当日に講義の様子をリアルタイムでご覧いただける閲覧URLと高橋輪読師の講義資料や輪読するテキストのダウンロード方法をご案内いたします。資料を手元に輪読座の生中継をご覧いただくスタイルです。
   *クレジットカードがご利用になれます。
   *記録映像データ、資料などをご覧いただけます。

 →受講申し込みはこちらから


サテライト輪読座は、6回にわたる講座を動画共有サイトで生中継いたします。各回の資料や課題共有は、リアルの参加者
と同じWEB上のラウンジで行い、記録映像を期間中いつでもご視聴いただけます。ぜひ、遠方の方や時間の調整が難しい方のご参加も、お待ちしております。

 

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