輪読座

日本哲学シリーズ
「湯川秀樹を読む」

日 時

全日程 13:00〜18:00

 

2022年4月24日(日)
2022年5月29日(日)
2022年6月26日(日)
2022年7月31日(日)
2022年8月28日(日)
2022年9月25日(日)

 

難読古典を輪読し、図象解読する
イシス唯一のリアル読書講座

難読といわれる日本の古典。古事記・日本書紀、万葉集にはじまり、聖徳太子、空海、閑吟集、三浦梅園、西田幾太郎、折口信夫、井筒俊彦、南方熊楠など。輪読師である高橋のナビゲーションのもと、輪読し、図解していきます。
輪読師・高橋秀元は、松岡正剛と共に工作舎を立ち上げ、オブジェマガジン『遊』を世に送り出してきたコアメンバーの一人。松岡が「学者10人力」という博覧強記の編集者です。日本の神々について独特の解読を進め、観念の技術をめぐり執筆を続ける一方、出版や日本文化・観光・都市の研究、地域振興や文化施設などのプランに携わっています。
輪読座では、予習や前提知識も必要ありません。図象(ずしょう)と呼ぶ高橋が構成した“概念曼荼羅”を介し、お互いに声を出しながら輪読する事で解読力が自然とついていきます。

古典の歴史、概念の前提を輪読師・高橋が図象で徹底解読

古典の歴史、概念の前提を
輪読師・高橋が図象で徹底解読

声を出す輪読と輪読師解説で難読古典も通読できる

声を出す輪読と輪読師解説で
難読古典も通読できる

図象ワークを通して自ら解読し、
伝える力を養いアウトプットする

日本哲学シリーズ
輪読座「湯川秀樹を読む」のご案内

古来を継承した輪読座の方法

日本哲学シリーズでは、「道元『正法眼蔵』を読む」に続いて、「湯川秀樹を読む」を開莚(かいえん)いたします。そこでは湯川秀樹の生涯の思索をめぐる六つのテーマを設定し、『湯川秀樹選集』(岩波書店)より選択して、皆さまとともに輪読し、その現在的、未来的意義を発見していきたく思います。

日本の陸海空は米軍の支配下に置かれてい現在は、ウクライナが拒否する「非武装・中立」そのままであります。「ノーといえない日本」の実状を「米国保護下の平和」と糊塗して安逸にふけり、世界情勢に目を背け、明治人、大正人が世を去り行くとともに日本人は徐々に持ち前の創造性を失っていきました。見えないマスコミ統制・教育洗脳による創造性の欠如。意識されざる人種、女性、異能差別の蔓延。長いものに巻かれ、出る釘を打つのを世間の常識とはき違える空気。それらによって成長力が鈍化してきた結果が、21世紀初頭の日本国を危機に陥れはじめています。このようなときにこそ読み返すべきは、湯川秀樹博士の理科・文科両者の発生源に根拠を求める思索です。湯川秀樹の核物理学の究極には、長岡半太郎やアインシュタインやハイゼンベルグとともに、日本の空海や世阿弥や三浦梅園。東洋の荘子や墨子や李白が息づいているのです。
輪読座では、『湯川秀樹選集』をその長短に応じて六回に配分し、輪読したいと考えています。湯川秀樹博士の思想と物理学の核心に触れておきたいとお思いの皆さま、何の前提知識がないことを強味として、ご参加くださいませ。皆さまとのセッションによる理解を深めたく思います。

さて、「開莚」の「莚」は「むしろ」のことです。板の間や広場に莚を敷き、車座に集まった人々が、書物を読み合わせ、意見を述べ合って、その内容を共有するための会合を開く。「開莚」という言葉が日本で使われるようになったのは、奈良時代から平安時代にかけてでした。「開莚」が必要になったのは、大陸との交流がさかんになり、日本人が歴史や文化や信仰を他の文化圏の人々に話したり、理解を求めなくてはならなくなったからです。そのために編集されたのが、漢文で書かれた『日本書記』でした。東アジア文化圏で共有され、配布されましたから、日本国内でも『日本書記』を共有する会合が「開莚」されたわけです。「開莚」では漢文を読み下して読み合わせ、日本語独自のワードやセンテンスを注意しながら読み合わせています。

この方法は『伊勢物語』、『源氏物語』、『古今和歌集』などとともに、外国から流入した儒・仏・道の書物の共有にも用いられました。読み合わせに、集会者は何の前提知識ももたずに会合し、他者の声を聞き、他者の意見とかわしながら、即座に内容を把握できることになります。輪読ではともかく読み切っていく。すると全体像がおぼろげに浮かび、疑問が残る。それを解消していけばよい。解消できない疑問が残れば、それは儲けもので、いまだに解決されていない研究に値する疑問ということなのです。この古来の「開莚」からあやかったのが輪読座の方法なのです。

今回の輪読座「湯川秀樹を読む」も、湯川秀樹の思索を通して日本の起源から続く哲学、科学思想を紐解き、現代にその意義と方法を問う機会になるでしょう。サテライト輪読座にお申し込みの方には、バジラ高橋からの湯川秀樹の歴史的背景と現代的状況を詳述したPDFを第一講でお配りいたします。どうぞお楽しみに。

輪読座「湯川秀樹を読む」のスケジュール

第一回 科学的思考の本来へ

7巻 短い自叙伝、1巻 科学的思考について,アインシュタイン博士を憶う,ハイゼンベルグ博士を迎えて,長岡半太郎先生と私、2巻 科学的思索における直観と抽象、5巻 詩と科学

第二回 ベータ崩壊と中間子

1巻 理論物理学への道、2巻 理論物理学の輪郭,放射線と物質,中間子について,ベータ崩壊の古代史、8巻 中間子論の由来と発達について

第三回 物モノと霊モノは対立か、連続か、同根か

1巻 暗中模索,江戸時代の科学,日本の科学百年,長年の疑問、7巻 空海の世界の構造と広がり、3巻 シュレディンガーの猫,物質と精神

第四回 東洋の鋳型を用いる

6巻 父から聞いた中国の話,「荘子」,「墨子」,知魚学より:「山海経」の絵図を見て,知魚学より:眼にみえない鋳型、3巻 天地万物逆路,物理学と世界観

第五回 シャワー理論を離れて素粒子の謎を解く

1巻 素粒子の謎を解く鍵、3巻 「素領域理論」とは何か、8巻 場の理論の基礎について、5巻 原子力と人類の転機,核時代を超えて,世連運動の現状と招来,第三十回バグウオッシュ会議に寄せる―「ラッセル・アインシュタイン宣言」五周年にあたって

第六回 同定理論と創造の回復

4巻 人間の宇宙的地位,過渡期の世界,宇宙時代と人類史の転機,同定の理論序章,同定ということ,創造性について―同定と混沌

◎輪読座への参加の心構え

  • 1.予習禁止=輪読座は「無知」を尊びます。予習の多くが先行する意見・定義の再認であって、自由な発想をさまたげる。輪読座では人が読むのを聞いて思いつく自発的意見を重視し、教科書の文言や通説、既存の学説・解釈の受け売りや代弁を禁止する。
  • 2.読めない状態の参加でよい=輪読座では配布されるテキストを声に出して読みまわします。そのとき、読み間違い、読めない文字の飛ばし読み、たどたどしい読み方などをとがめない。そのたいがいに重要性はない。人が読むのを聞き、自分が読んでいるうちに発声の呼吸・調子が分かって読めるようになってきます。読み手が読めないところを聞き手の読める人がフォローすることは許可する。
  • 3.疑義に発言・応答する=知らないワード・人名・地名などは休憩にスマホでチェックすればよい。しかし、どうして?なぜ?が生じたら、それを提示しなくてはならない。それは既存の知識では解決できないことが多い。そのときは全員が自由に見解を発露してよい。輪読師が疑義を投げかけたら、思いつくままに答えなくてはならない。疑義や答えを誹謗してはならない。疑義や答えのフォローは許可する。
  • 4.読みまわした内容の編集と発表=輪読座では、読む対象の時代状況、その内容のよってきたる所を重視し、それを輪読師が「図象」(ずしょう)で提供。「図象」では読む対象ならではの特殊な用語・術語の図示による解説も行い、内容把握の障害をできるかぎり除いて輪読をはじめる。その中間で読んだ内容を二人組で三環連結・三位一体・二軸四方などを組み合わせて図示し発表。参加者は必ず、これを実行しなくてはならない。
  • 5.宿題が出る=人間は忘却の動物。読み終われば、次の瞬間、内容を忘れる。そこで輪読の終了後、その日に読んだ内容を読み返さないとできない宿題が出される。その答案は輪読師が毎回提供する「図象」の型を参照して作成。そのうちの2、3の答案を、次回の輪読の開始の前に発表していただき、前回の内容を思い出して次の輪読に入る。宿題を提出しないからといって論読座への出席は拒否されない。宿題の答えを出さなければ、読んだ内容を説明できなくなることが多いが、これは自業自得とする。



日本哲学シリーズ
「湯川秀樹を読む」

日 時

全日程 13:00〜18:00

 

2022年4月24日(日)
2022年5月29日(日)
2022年6月26日(日)
2022年7月31日(日)
2022年8月28日(日)
2022年9月25日(日)

定  員

30名

受講資格

どなたでも、お申し込みいただけます。
定員になり次第、締め切らせていただきます。

受 講 料

◎リアル講座:6回分 税込価格 55,000円(税込)

[参加スタイル]
2万冊の書棚空間、豪徳寺本楼で、バジラ高橋の解説を聞き、それぞれ声を出しながら輪読していきます。リアルに輪読師と質疑を交わし、図象のグループワークに取り組んでいただきます。宿題やワークの発表も用意されています。欠席された場合にも映像、資料などでフォロー受講できます。
   *クレジットカードがご利用になれます。
   *記録映像データ、資料などをご覧いただけます。

 今期はリアル講座は受付しないこととさせていただきました。
  どうぞご了承ください。 

 

◎サテライト講座:6回分 税込価格 33,000円(税込)

[参加スタイル]
各回当日に講義の様子をリアルタイムでご覧いただける閲覧URLと高橋輪読師の講義資料や輪読するテキストのダウンロード方法をご案内いたします。資料を手元に輪読座の生中継をご覧いただくスタイルです。
   *クレジットカードがご利用になれます。
   *記録映像データ、資料などをご覧いただけます。

 →受講申し込みはこちらから


サテライト輪読座は、6回にわたる講座を動画共有サイトで生中継いたします。各回の資料や課題共有は、リアルの参加者
と同じWEB上のラウンジで行い、記録映像を期間中いつでもご視聴いただけます。ぜひ、遠方の方や時間の調整が難しい方のご参加も、お待ちしております。