花伝所の基本コース

第十三季[離]世界読書奥義伝

開 始 日

2019年5月25日(土)

稽古期間

2019年5月25日(土)
~10月7日(月)

※受付開始は、2019年2月11日です。
※定員満席のため募集を締め切りました。

古今東西、三千世界の
あらゆる情報を読み解きに往く

[離]はイシス編集学校のなかで、もっとも難度の高いコースです。松岡校長が[離]のために書き下ろした世界読書テキスト「文巻」は、毎季のように加筆によってボリュームが増え、現在はA4で約1400枚もの大著となっています。そのなかには読解力や構成力や共読力を鍛え抜くさまざまなタイプのお題(編集稽古)が埋め込まれていて、ほぼ毎日、次から次へと出題されていきます。大量の参照文献も指定されます。
[離] に〝入院〟するということは、生涯最大の嵐に巻き込まれるようなもの、知力・体力のすべてが試される修羅場に入るということにほかなりません。
にもかかわらず、2005年にはじめて[離] が開講して以来、これまで12季にわたり350人を超える学衆の皆さんが、見事に全カリキュラムを全うし、〝退院〟を果たしてきました。[離]はイシス編集学校のなかで、もっとも修了率の高い講座でもあるのです。
なぜそんなことが成立してきたのか。
ひとつには、かつて学衆として[離]を修了し、世界読書奥義を掴んだ指導陣=火元組が、総がかりで皆さんの取り組みを見守り、連日連夜にわたり迅速に指導や講評をしてくれるからです。火元組は皆さんの〝退院〟までの喜怒哀楽のすべてを引き受けます。
そしてなんといっても、この校長直伝プログラムには、松岡校長が自ら培ってきた編集的世界観と方法哲学のすべてが、惜しみなく込められているからです。 [離]は、松岡校長がこれまで疾駆してきた世界読書の冒険の一部始終を体験してもらうための、超絶的な知的エンタテインメント装置にもなっているのです。
ですから、[離]に入院するに際して皆さんに求めたいものは、これまで培ってこられた知識量や読書量や編集量ではありません(ただし「破」での学習態度はおおいに重視します)。無暗に自信や覚悟を言挙げしていただく必要もありません。どんな試練に遭おうと、難問に当たろうと、あきらめずに熱中しつづけるのだという透徹する意思だけです。ぜひそのことを、さっそく受講申込時の入院課題のなかで存分にやって見せてください。

[離]総匠 太田香保

かけがえがないものへ

諸君が平成の後の「十三離」の門を入ろうとしていることを、火元組とともに大いに慶びたいと思います。ただし、この二つの院の前門の中は、いったん入ると形容しがたいほどに果てしなく、かかわろうとすればするほどすこぶる輻湊的で、たえず応答と思索とがめくるめく仕掛けになっているので、びっくりするかもしれません。

でも、それこそが「世界読書奥義伝」という、私が入念に仕立てたプログラムというものなのです。まずは課題文をクリアーし、そのうえで晴れて厖大稠密なテキスト「文巻」の異容に出会ってみてください。とはいえ、どんなことを予想しても当たりっこないと思います。前期の十二離を体験した田中優子は、「私が体験し、想定してきたどんな知のプログラムをも上回っていた」と驚いていました。お題のつくりそのものが前代未聞なのです。

私も75歳になりました。こうなると、諸君に託すことばかりがふえていくのです。火元組の諸姉諸兄にもいろいろ託してあります。すべてをうっちゃって、せめて数カ月のかけがえのない「離」に臨んでください。

火元校長 松岡正剛


花伝所の基本コース

離のカリキュラム

松岡正剛が書き下ろした門外不出のオリジナルテキスト「文巻」によって、世界の見方・読み方・語り方を体得します。

火元組(指導陣)

離]では松岡正剛校長は「火元」を名乗り、指導陣は「火元組」と呼びます。
離学衆をめらめらと焚きつけます。

  • 第十三季
  • 火元校長 松岡正剛
  • 総匠 太田香保
  • 別当師範代 小坂真菜美/蜷川明男
  • 別番 福田容子/野嶋真帆
  • 右筆 寺田充宏/小倉加奈子
  • 半東 山田小萩
  • 方師 倉田慎一/田母神顕二郎

表沙汰(1日リアルセミナー)

校長直伝の講義を受けたり、
指導陣と学衆がテーブルを囲み
ディスカッションなどで学び合う1日です。

会場:編集工学研究所 1F「本楼」

※受講者は必ず出席していただきます。
万が一欠席された場合は退院を認めません。

指導陣からのメッセージ

「ワタシ」を自覚するということ

別当 小坂真菜美

[離]から受ける衝撃は実際に経験しなければわかりません。世界が幾重にも折り畳まれている門外不出の文巻というテキストに仕掛けられた数々の仕組みを、松岡校長が産み出した編集工学による方法を使って読み解くことで、いつか世界と新たな関係が築けていることに気づくでしょう。くれぐれもどんな些細なことにも高をくくらないこと。[離]では油断が一番の敵です。一心不乱に稽古に打ち込める決意ができたのなら憂いも焦りの不要です。

イシス編集学校の中でも[離]が難関とされるのは、門の狭さや編集稽古の厳しさだけで語られているのではありません。ひとえにワタシという存在が世界と対峙するための覚悟を常に求められるからです。それは「個」としてのワタシだけでなく、生命、歴史、文化、などさまざまな文脈を背負っている「類」としてのワタシを自覚することでもあります。ときに自分に託されてきたものの巨大さに絶句して立ちつくすことしかできないかもしれません。それでも、稽古に真摯に向き合い続け、言葉を重ねていくことで、[離]はこれまで多くの人が実感した第二の故郷というべき懐かしい場所になります。

みなさんと紡ぐ新しい[離]の歴史を、心から楽しみにしています。

機逸すべからず

別当 蜷川明男

プラトン・アカデミー、トランセンデンタル・クラブ、
バウハウスにメイシー会議・・・そして【離・世界読書奥義伝】
誰もがそこに居合わせることを夢見た知の饗宴がここにあります。

古今東西の知をつなぎ、生命・歴史・文化を跨ぎ、
「情報」の「ひとりではいられない」生態を繙きます。
前代未聞のお題の数々を通して、世界を編集する方法的自由を手にします。

その難路ぶりはみなさんの想定を遥かに超えるでしょう。
しかし、松岡正剛の仕事術を、世界観をそんなに易々と体得できるわけがないのです。
未だかつて、そしてこれからも、真の天才がその手の内を
これほど表沙汰にしてしまうプログラムはありえません。

この人生に一度あるかないかの「機」を逃さなかった先達たちは口を揃えます。
自分がかわり、世界がわかった。苦しかったけど本当に楽しかった、と。
最後の文巻が配信された後の寂しさと言ったら!

壮絶なイニシエーションの先に広がる絶景をみなさんと共有したい。
怯むことなく、意を決して飛び込んできてほしい。
【離】が伝説になってしまう前に。

学びたい人の覚悟を歓迎する

別番 福田容子

学ぶというのは、こんなふうにして言葉から世界に分け入っていくことなのか。そう気づいて4か月後、世界はまったく違う姿をわたしのまえに見せていました。学び方というものを知らないままに生きてきて、この歳でまだこんな稀代の学びを得る機会に恵まれるとは。[離]が始まって一日目はあっという間にすぎ、二日目は呆然と立ちすくみ、三日目に衝撃とともに自分の無知を痛感したとき、自分はただ歴史のうねりに呑み込まれて流されていただけだったのだと、しかしその激流を渡る秘伝をいま惜しげもなく伝授してもらっているのだという事実が沁みわたりました。

学ぶとはわかること。わかることはかわること。単に新しいことを知るのと違って、そこに至る前と後では、何かが決定的に違ってしまう。それくらい大きく深く自分と世界の関わり方の変化が動き、大きな改編が眼の前の世界に起こってしまう。それが[離]の学びです。

世界はどう編集されてきたか。見えていないことは何なのか。どこに可能性や余地や希望があるのか。松岡正剛の見ている世界を、編集の本当の凄みを、この学びを、必要としている一人でも多くに得てほしい。世界はまだまだ編集できる。学びたい、かわりたい、かえたい、伝えたい、生きたいと欲するすべての人の覚悟を、[離]は心から歓迎します。

編集されてしまわないために編集する。

別番 野島真帆

もう何年も、「簡単に」「失敗せず」何かを改善させるためのノウハウを、結論だけ掴ませるガイドが流行っています。しかし、そのように小綺麗にパッケージされた情報ばかりを相手にするのは、とてももったいないことです。「親切に」切り捨てられてしまった些細な言葉、途中の思考、偶然の合成のなかにこそ、意外なものを生み出すポテンシャルがあるからです。コンビニエンスな知の摂取は、効率的に見えながら、私たちを編集の機会から疎外しています。
だから「離」なのです。「離」は、すでに用意された結論を疑い、取り除かれた思考の手掛かりを探し出し、未知の原野に立ち向かうためのプログラムです。

「守」や「破」のお題を通じて感じられてきたように、私たちも私たちをとりまく環境も、本来は情報的に完結してなどいません。常に関係づけなおされ、読み替わりうる。にもかかわらず意味を創ることを怠り、既存の編集意図に委ねるだけでいると、たちまちにして世界の一部品になりさがってしまいます。そんな大きな流れに抗うために、歴史に、生命に、文化に学ぶ世界読書を通じて、小さくとも編集の主体でありつづけようではありませんか。

Let’s Play!

境踏方師 田母神顕二郎

昔から、十三は「一」に通じるといわれています。新しい周期の始まりであり、衰えかけたものの再生の機会でもあります。今季の[離]を受けようとする人は、どうか自分自身も生まれ変わるつもりで、空前絶後の旅に臨んでください。

[離]は、ほかでは絶対に体験することのできない学びの場です。本当に知るとはどういうことかを根底から問い直し、編集工学の標語である「生命に学ぶ、歴史を展く、文化と遊ぶ」を、骨の髄まで味わい尽くせる時間です。真に読むとは、テクストを楽譜のように演奏していくことであり、世界読書とは、世界の演奏法を習いながら、新たな楽譜を書けるようになるための武者修行です。そのためには、自分という楽器にも精通しなければいけません。[離]には、そうしたことの一切合切がつまっているのです。

Let’s play! だから基本は[守・破]同様、「遊」ですが、[離]での遊びは「劇的」でもあれば「劇薬」的でもあります。それは地獄を潜ることでしか辿りつけない天国のような体験と言えるでしょう。

でも、心配は無用です。[離]では、お題も指南も、すべてが破格で格別です。現時点での知識量は関係ありません。必要なのは、火のなかに飛び込む勇気、そしてなんど倒れても諦めない覚悟です。至高のplayのためならば、けっして怯まないみなさんの 「入院」を、心からお待ちしております。

世界を呑み込め、知を喰い尽くせ

閃恋五院方師 倉田慎一

この一文を読んでいるということは、少なからず[離]に興味を抱いたということだと思います。人生には、今がその時という大事な瞬間がありますが、このページに辿り着いたあなたにとって、まさに今がその時です。迷うことなく[離]に飛び込んできてください。そこで何が待っているか、詳細はあかせませんが、いままでの人生で味わったことのない超絶体験ができることを約束します。

13離入院を考えている皆さんに、大切なお願いがあります。毎季、[離]を志す方にお願いしていることですが、今季も書いておきます。

一つ、[離]においては、いつでも臨戦態勢でいてほしいということ。稽古のペースは自分の速度とリズムで良いですが、ここぞという時、今がその時という、そこに差し掛かった時は時機を逃さず瞬間的に動いて欲しいと思います。

二つ、[離]の火中においては、人生の岐路に立つような決定的な出来事が起きることも多く、重い選択を強いられることもあります。その時は全部引き受けるという覚悟を、今ここで決めて下さい。「二兎を追うものは一兎も得ず」と言いますが、中途半端な覚悟しかない人が、ためらったり、迷ったりしているうちに全てを失うのです。全部やり切ると決めることがすべてです。

三つ、日常と[離]を切り離さない。稽古を続ける中でも、様々な雑事や生活のための仕事もあり、時間は容赦なく過ぎていきます。心身ともにかつて経験したことのないストレスがかかっていくと思います。そんな時も、仕事や雑事と[離]の稽古を切り離さないでください。子育ても、仕事も、親の介護も、全部編集です。全部繋がっている。そのことを忘れないでください。

四つ、数寄を極めること。音楽や文学や映画で進化論や資本主義を語り、宗教や哲学の歴史を素材に着物を語ることができるか。数寄を極めるというのはそういうことです。好きなこと、自分の強みは徹底的に磨いてください。

五つ、知に対しては、謙虚であるとともに貪欲であってほしい。知を喰らい尽くす。得意も不得意も関係ありません。それは自分で勝手に引いた境界線にすぎません。そんなもの、何度でも引き直せばいいのです。

最後に思考のクセや長い人生で纏ってきた様々な鎧は脱ぎ捨てること。自分の流儀に拘らない。自分探しなどというぬるいこともしない。世界を呑み込むためには、己の小さなプライドは捨てる。プロとしての矜持は忘れないでほしいですが、知に対しては、いつでも赤子のごとく、まっさらなイノチで向き合うこと。その際に、自分の中の弱い部分や、嫌な部分を直視する勇気を持ってください。[離]の稽古においては、自分と向き合う時間が増えてきます。自分に拘るのも、目を背けるのも、編集を学ぶ者の態度としてふさわしくはありません。自分自身も対象化できるようになってほしい。

[離]も今季で13季を迎えました。校長の言葉に目を通せば、その覚悟は伝わっていると思いますが、みなさんも自らの生涯を描きなおすくらいの覚悟で挑んでください。今を変えれば、過去も書き換えられます。[離]に入院した瞬間から、皆さんは、世界を塗り替えるというステキな企みにおける共犯者です。ともに、新しい[離]を創っていきましょう。

第十三[離]世界読書奥義伝

開 始 日

2019年5月25日(土)

稽古期間

2019年5月25日(土)~10月7日(月)
表沙汰(おもてざた)
日時:2019年8月17日(土)13:00~20:00(予定)
会場:編集工学研究所 1F「本楼」
※受講者は必ず出席していただきます。万が一欠席された場合は退院を認めません。
退院式・典離式
日時:2019年11月9日(土)
会場:東京近郊を予定

定  員

30名

受講資格

[守]および[破]修了者
※[破]アリスとテレス賞(知文および物語の両方)に
エントリーした人を優先的に受け付けします。

受 講 料

500,000円(税込)
※オリジナルテキスト代・図表代・指導料・表沙汰受講費を含みます。

※お問い合せは、学林局窓口:ri_editschool@eel.co.jp(担当:八田)まで
※クレジットカードがご利用になれます。(分割払い可能)

※定員満席のため募集を締め切りました。