花伝所の基本コース

第十四季[離]世界読書奥義伝

開 始 日

2020年11月21日(土)

稽古期間

2020年11月21日(土)
~2021年4月12日(月)

※受付開始は、2020年8月10日(月)です。

※満席の為、申し込みを締め切りました。

本来と将来を貫きとおす20週間

開講は1年半に一度だけ、限定30人募集というこの“狭き門”が再び開く日を心待ちにしてくださっていた皆さん、第14季[離]の応募受付をいよいよ開始します。

[離]の学びは、松岡校長の書き下ろしによる門外不出のテキスト「文巻」に沿って進みます。「文巻」は、古今東西の方法知を絶妙に組み合わせて「世界」の読解可能性をとことん深堀りしながら、未踏の編集的冒険へと皆さんを誘ってくれる羅針盤です。どんな困難な時局にあっても自在に洞察力・想定力・仮説力を発揮しうる、しなやかなエディターシップを身に付けるための虎の巻です。

ただしそこには皆さんの方法感度や方法意識を揺さぶるたくさんのお題(編集稽古)が埋め込まれていて、つねにイメージと言葉を限界まで使いつくすことを要求します。正解も模範解答もないかわりに、みずからスコープを設定し、何をもって何を編集するのか、その手立てを試行錯誤しつづけるという自発的・自覚的な学習姿勢が望まれます。[離]がイシス編集学校きっての難関コースと呼ばれてきたのは、そのためです。

でも過剰に気構える必要はありません。学衆として[離]を修め、この世界読書奥義を全身で体得した火元組が、皆さんの取り組みに併走し、すべてを受けとめ、惜しみないヒントや指南を提供します。皆さんは、使い古した思考や紋切言説のいっさいを捨てて、なんとしても松岡校長直伝プログラムを全うしたいのだという沸騰しそうに熱い思いだけをたずさえて、門をくぐってください。

イシス編集学校が20周年を迎えたこの節目の年の開講にふさわしく、またCOVID-19の影響を受けつづけるであろう社会情勢もふまえて、第14季[離]はこれまでの季以上に、松岡校長が日々思索を深め更新しつづける編集思想の先端に触れていただきます。新しい題材や実験的なお題も導入し、それにあわせて火元組の指導もバージョンアップしていきます。

世界と日本の混迷のただなかから、すっくと立ち上がり、松岡校長・火元組とともに、本来と将来を凛と貫きとおすような20週間の航海に、さあ出発しましょう。

[離]総匠 太田香保

心のマスクを取り外しなさい

 どんな者であれ、一生に一度は巨きくて勁い関門を自らノックして、深くて前途が見えない道程に入り、自身の想像力と認識力をまるごと試せる機会をもつべきです。「離」はそういう関門であり、そういう道程です。
 前代未聞のプログラムと、未曾有の取り組みが待っています。「守」「破」を了えていれば、あとは何かを準備しておく必要はありません。火元校長が腕にヨリをかけた文巻(テキスト)とお題(実にさまざまです)が、次々に飛鳥のように姿をあらわすばかり、身一つで挑んでください。あとは万場万端、火元組が仕切ります。
 実質12週間、前後を入れても僅か20週間程度の未知の体験ですが、できるだけ思い切って挑んでみるのがいいでしょう。世界読書奥義伝とは「世界をどう読むか」という挑戦です。待ってます。ただし30人限定です。

 さて14離は、新型コロナRNAウイルスに世界中が冒されつつあるとき、かつイシス編集学校20周年記念の“大感門”を通過したあとに、決行されることになりました。この暗合と符牒は、とても大事なことと思えます。
 編集工学は「生命に学ぶ、歴史を展く、文化と遊ぶ」をモットーにしてきました。いよいよそれが試されているのでしょう。コロナ・パンデミックはとくに「生命に学ぶ」の重要性を告げました。生命は情報編集のほぼすべてのしくみを先行させているのです。このことを14離にはできるだけ反映して、新たなコードとモードが組み合わさったダイナミック・ドライブに、諸君を導くつもりです。
 もとよりオンラインベースのやりとりですから、3密など気にすることはありません。諸君はむしろ、心のマスクを取り去り、思考に僅かな消毒液など噴霧せずに、堂々とやって来なさい。自粛は無用。

 このところ、校長は「千夜千冊エディション」を黙々と連打しつづけています。これは、千夜千冊の全レパートリーを新たな装いで組み立て直しているリサイタルのようなものです。リサイタルだから伴奏も歌の順も変わり、新曲も披露しています。
 今年前半は、『心とトラウマ』『大アジア』『宇宙と素粒子』を上梓しました。この14離が始まるときには「世界名作選」1の「物語の函」、2の「方法文学」をお目にかけていることになります。期間中にはその次のエディションもリリースされますが、それはヒミツ。14離にはそうした「歌」も響いてくるようにするつもりです。
 でもその前に、諸君もこれまでの「千夜千冊エディション」16冊から気になる1冊を選んで、諸君なりの「歌」を聴かせてください。これが「門」に入るための課題です。

 編集の冒険はキリがありません。でも、そこが「たまらん」のです。火元組の陣容も新しくしました。方師が別当を担い、析匠がデビューします。とはいえ「離」では、諸君こそがメインプレイヤーであり、歌い手なのです。嗽(うがい)くらいはしておきなさい。

火元校長 松岡正剛


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離のカリキュラム

松岡正剛が書き下ろした門外不出のオリジナルテキスト「文巻」によって、世界の見方・読み方・語り方を体得します。

火元組(指導陣)

[離]では松岡正剛校長は「火元」を名乗り、指導陣は「火元組」と呼びます。
離学衆をめらめらと焚きつけます。

  • 第十四季
  • 火元校長 松岡正剛
  • 総匠 太田香保
  • 別当師範代 小坂真菜美/倉田慎一(方師)
  • 別番 寺田充宏・小西明子
  • 右筆 大久保佳代・桂大介
  • 析匠 小倉加奈子
  • 方師 田母神顕二郎

表沙汰(1日リアルセミナー)

校長直伝の講義を受けたり、
指導陣と学衆がテーブルを囲み
ディスカッションなどで学び合う1日です。

会場:編集工学研究所 1F「本楼」(予定)

※受講者は必ずご参加ください。
万が一欠席された場合は退院を認めません。

指導陣からのメッセージ

知の共犯者として、
共に世界を塗り替えたい

閃恋五院別当方師 倉田慎一

人生には、今がその時という大事な瞬間がありますが、このページに辿り着いたあなたにとって、まさに今がその時です。迷うことなく[離]に飛び込んできてください。そこで何が待っていようとも、先が見えなくても、我が身を投機すべき時があります。それが今です。ここから先は、編集の業火に焼かれる覚悟がある人だけが読んでください。

一つ、[離]においては、いつでも臨戦態勢であること。ここぞという時、今がその時という、そこに差し掛かった時は時機を逃さず瞬間的に動く。

一つ、[離]の火中においては、人生の岐路に立つような決定的な出来事が起きることも多く。重い選択を強いられることもあります。その時は全部引き受ける覚悟を、今ここで決めてください。「二兎を追うものは一兎も得ず」と言いますが、中途半端な覚悟しかない人が、ためらったり、迷ったりしているうちに全てを失うのです。

一つ、日常と[離]を切り離さない。稽古を続ける中でも、様々な雑事や生活のための仕事もあり、時間は容赦なく過ぎていきます。心身ともにかつて経験したことのないストレスがかかっていくと思います。そんな時も、仕事や雑事と[離]の稽古を切り離さない。子育ても、仕事も、親の介護も、全部編集です。全部繋がっています。

一つ、数寄を極めること。音楽や文学や映画で進化論や資本主義を語り、宗教や哲学の歴史を素材に着物を語れるようになる。数寄を極めること。

一つ、知に対しては、謙虚であるとともに貪欲であること。知を喰らい尽くす。得意も不得意も関係ありません。それは自分で勝手に引いた境界線にすぎません。そんなもの、何度でも引き直せばいいのです。

一つ、知に対しては、赤子のごとく、まっさらなイノチで向き合うこと。

以上、[離]の門をくぐるにあたっての、私からのお願いです。

今季、私は11年ぶりに別当師範代を引き受けることになりました。[離]の立ち上げから5季までは別当、6季以降は方師というロールで関わってきましたが、14[離]において別当というロールに返り咲きです。コロナショックという未曾有の事件が起きた、2020年に別当として[離]に関わるというのも、特別な意味があるのだと思います。世間では2020年をコロナの年と呼ぶかもしれませんが、後の世に14[離]が始まった年と語り継がれるように、革命を起こしましょう。みなさんとは知の共犯者です。これからは一蓮托生、共に世界を塗り替えていきましょう。

変わらないもののために変わり続ける

別当 小坂真菜美

イシス編集学校は世界に二つとない「方法の学校」です。編集学校で学ぶ「方法」は、付け焼き刃のマニュアルでも、目先の課題だけを解決するフレームワークでもなく、主題を包摂する可能性に満ちた「松岡正剛という方法」です。なかでも編集学校の奥の院[離]では、生涯を賭けて校長が取り組んだ方法の真髄、編集的世界観の最前線を全身で浴びることができる唯一の場所です。

そのため[離]の稽古は編集学校で最も過激で過酷。その量も質も事前の想像を容易く超えます。ほんの数ヶ月で古今東西・森羅万象を縦横無尽に駆け巡るその道程は、生半可な覚悟で飛び込んだならたちまち道に迷い、取り残されてしまいます。たとえ満身創痍になろうとも歩みを止めなかったものだけが手にできる何かが[離]にはあります。

[離]は常に変わり続けています。13季まで変わり続けたからこそ、変わらないものへの慈しみが増し、伝承しつづけてこれたのでしょう。今季も大きく変わるはずですし、なにより[離]を変える燃料は、14離の門をくぐろうとするみなさんのひたむきな取り組みの中にあります。「一生の離」を単なるキャッチフレーズにはしないという意気込みを携えて、気力も知力も体力も全てを14離へと注ぎこみに飛び込んでください。その想いを受け止めるだけの用意はとっくにできています。

迷いのまま、迷いとともに入れ

別番 小西明子

退院した誰がどう語っても、[離]はその語りからはみ出してしまうし、誰かの[離]と自分の[離]は重なりながらもまるで異なる色彩や濃淡をもって端々でズレまくることだろう。だから誰かの助言など宛てにはしないことだ。

迷わず入れとは言わない。迷ったまま入れ、迷いとともに入れ。迷いは己の[離]へ至る手すりのひとつだ。このページを開いたこの瞬間、[離]はとっくに始まっている。今感じている気がかりや躊躇い、自信と期待、焦りや武者震い、注意のカーソルの矛先や感度、面倒くささや思いこみや衒いや見栄も、すべてひっくるめた今の自分自身しか文巻という世界書物にアクセスする鍵はない。

ただし、その鍵は次々と使いすてていくべきものだ。[離]は、実はもっともっと前から始まっているし、終わりもない。ずっと[離]だ。そんな[離]で今しか使えない鍵を握りしめていたって仕方がないではないか。鍵をとっかえひっかえしながら自分自身を更新し、ときに院の誰かの鍵穴になりながら、文巻に喰らいついてほしい。

すべての文巻を通り抜けたとき、それぞれのアタマとココロとカラダとキオクには、己の[離]という手ごたえとその先の手がかりが生まれることだろう。その手ごたえと手がかりをもって先達である千離衆とともにそれぞれの[離]を交わすこと、外に向かって羽ばたいていくこと、そしてなお自身を更新し続けること。そこから[離]がまた始まる。

ようこそ、恋情が多発する稽古場へ

別番 寺田充宏

[離]の稽古期間を火中と呼びます。その理由は松岡校長の世界読書を巡ってゆけば、おのずとわかってくるでしょう。[離]には世界知・共同知・個人知が逆巻く火柱の如くごうごうと唸っています。

私は9[離]を退院し、13[離]で火元組を経験しました。[離]の最大の魅力は今ここにしか立ち上がらない編集にあります。参集した全員のさしかかりが噴出します。編集工学の言葉の姿も、奥に折り畳まれた意味も一変しました。世界観そのものが揺動するのです。

14[離]に臨もうとするならば、自分の想像力を使い尽くすほどここに賭けてほしいと思います。刹那の5ヵ月間です。見えないウイルスの感染力のなかで繰りひろげられる文巻と稽古は特別なものになるでしょう。COVID-19の異様な乱気流をとらえ、逸り立つ編集の火となってください。

編集学校は堂々と惚れることのできる場所です。そして[離]こそ最も恋情が多発する稽古場なのです。知と方法に思いを寄せ、虜になる。失恋もするし、身も焼かれる。全てみなさんの世界読書になります。[離]は単なる知識の学びではなく、編集方法の極致です。変異も転移も恐れずに、自分と世界を丸ごと編集しきる心意気で集ってください。待っています。

生命に学び直して世界読書に没入する

析匠 小倉加奈子

ここ数か月、生命にひたすら学ぶ、学び直す、という日々が続いています。ウイルスは生命なのか情報なのか? ウイルスにとって自己とは何か? 非自己を認識することで確立していく免疫的自己とは? わたし自身が生命に学ぶことを生業としているからでもありますが、これほどに、生命とは何かという問いを深められる機会は、コロナウイルスによってもたらされた唯一の恩恵ではないかと思えるほどです。

生命に関する問いに限らず、差別や中傷、不況と貧困、教育格差といった社会的な問題が一層際立ち、グローバル資本主義の限界も指摘されています。あらゆる問題が表沙汰となっているいま、14季[離]は世界読書の奥義に深く没入するまたとない機会でしょう。ぜひこの学びの追い風ともいえるタイミングを逃さないでください。切実な問いは学びのエンジンであり、問感応答返の第一歩です。遊び心と冒険心を携え、たくさんの問いを抱えて[離]の門を叩いてください。

今季、「析匠」という名をいただき、今までとは全く別の立場から[離]に参画することになりました。とはいえ、今までと変わらず、わたしはプロテジェであり続けたい。常に問いを生み出し、そこに仮説を立て、新しい見方を獲得し、この社会に新しい価値を創造できるよう逸脱した学び手を目指したい。この14季、みなさんと共に、世界一過酷で甘美な学びの場を創っていきたいと思います。門の前で待ち合わせましょう!

いざ、空前絶後の出遊へ!

境踏方師 田母神顯二郎

世界がどれほど麻痺していても、「心の成長率」を高めることは可能です。一人ひとりの知的生産性と編集的生産性を爆発的に向上させること、今の日本を救える道はそれしかないと言ってもいいくらいです。

[離]では、一生かけても読めないくらいの大量の書を短期間で読破し、一生かけても綴れないほどの多量の知文を日々綴っていくことになります。しかもそれは、一生かけても弾けなかったであろう自分という「楽器」を、真に弾きこなせるようになるための修行でもあるのです。

あなたは[離]の旅のあいだ中、格別の指導と無辺大の思想に出会いつづけることでしょう。知を学ぶのではなく、「知の宇宙」と一体化すること、それがこの空前絶後の遊学のアルファにしてオメガです。変化変転して止まぬコロナ後の世界を生き抜くためにも、AIを凌ぐ、ハイパーでアブダクティヴでアナロジカルな知と編集の達人への道を目指してください。この世に生きることのほんとうの意味を、あなたは実感することになるでしょう。

つねに言いつづけてきましたが、現時点での知識量は関係ありません。[離]で必要なのは、火のなかに飛び込む勇気、そしてなんど倒れても諦めない覚悟です。けっして怯まないみなさんの入院を、心からお待ちしています。

第十四[離]世界読書奥義伝

開 始 日

2020年11月21日(土)

稽古期間

2020年11月21日(土)~2021年4月12日(月)
表沙汰(おもてざた)
日時:2021年2月20日(土)
会場:編集工学研究所 1F「本楼」(予定)
※受講者は必ずご参加ください。万が一欠席された場合は退院を認めません。
退院式・典離式
日時:2021年5月15日(土)
会場:東京近郊を予定

定  員

30名

受講資格

[守]および[破]修了者
※[破]アリスとテレス賞(知文および物語の両方)に
エントリーした人を優先的に受け付けします。

受 講 料

500,000円(税込)
※オリジナルテキスト代・図表代・指導料・表沙汰受講費を含みます。

※満席の為、申し込みを締め切りました。

※お問い合せは、学林局窓口:ri_editschool@eel.co.jp(担当:八田)まで
※クレジットカードがご利用になれます。(分割払い可能)