15週間に渡って繰り広げられた[離]の一部始終をともに見守り、引き受け、創発しあってきた火元組も、それぞれ感慨を込めたメッセージを語った。また校長からは、感謝の気持ちを込めた記念品が、一人一人に贈られた。
●相京範昭別当師範代(迅興院)
迅興院は最初から、互いが競り合いながら、それでいて一つの生き物のように、有機体として一体となって動いていました。「迅興」の「興」と「任侠」の「侠」をそれぞれが体現してくれました。墨子の兼愛の精神を重んじてきた私は、この迅興院と出会えて本当にうれしかった。
●岡村斉恵別番(迅興院)
膨大な課題を抱える[離]では、日々「心残り」が募ります。それを切らないと前に進めないのが[離]です。けれども、15週間を終えてみて、心が残った場所を思い返したときに、いろいろなことが想起できることでしょう。それが編集という場なのだと思います。これからも編集の場に立ち続けましょう。
●倉田慎一別当師範代(閃翔院)
[離]では私は、校長の「文巻」を丸呑みするということを大事にしてきました。それは決して簡単なことではありません。しかしそうすることによって自分という枠組みを破っていくことが必要なのです。もうひとつは「決して自分を欺かない」ということ。閃翔院は、その2点において、本当に切実に真摯に取り組んでくれました。
●中村正敏別番(閃翔院)
前期の離学衆だった私は、皆さんがとてもうらやましかった。校長の『世界と日本のまちがい』を携えて[離]に入院し、「苗代」というキーワードを携えて[離]を退院できるからです。それだけに、この体験を通りいっぺんのものにしないで、いっそう深めてほしい。これからも、ともに、たくさんの境界線をまたいでいきましょう。
●太田眞千代別当
イシス編集学校に携わり、つねづね「出会い」というものを感じてきました。たまたま皆さんは「千夜千冊」の一篇から編集学校と出会い、たまたま出会った師範代に勧められ[離]に来られたのかもしれない。そのように、「出会い」によって自分がどんどん変わっていけるのが編集学校です。そして[離]は、短い時間のなかで「世界の見方」が大きく変わっていくことを実感できる、本当に稀有な経験です。これからも多くのことと出会い続けてください。
●米川青馬右筆
学衆・秘書・右筆と、3季にわたり[離]にたずさわってきましたが、いまだに自分は大きなサナギのなかにいるような気分です。そのサナギはまだ中身がドロドロですが、いかようにも変容することができる。4季の皆さんとの日々は、そんな変容を楽しみながらの日々でした。
●山田寛秘書
4季の皆さんには、「あこがれ」の強さとともに、「おそれ」の強さがありました。あこがれだけでは甘くなる。おそれるばかりでは原理主義になる。その両方を抱えているからこそ、皆さんはこれほどまでに必死になれるのだと感じ続けていました。皆さんと出会えて本当によかったです。
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