特別賞は、太田眞千代・相京範昭・倉田慎一の3別当から贈られる「別当賞」と、太田香保総匠から贈られる「総匠賞」の4枠。[離]創設当初から指導にたずさわってきた4人にとって、特別賞に込める思いは年々強くなっている。
以下のメッセージ文は、それぞれの賞状に綴られた文面の一部である。
●相京別当賞
○吉津茂径
あなたは回答に際し、迅興院全体の中で、いつも、少し異なる位置から考察を深めようと力を尽くしてきました。異質性を重要視したということです。有機体には辺境からの視線、マレビトからの発想が断然必要です。あなたの今後の活躍を大いに期待して、ここに別当賞を贈ります。おめでとう。
●倉田別当賞
○佐藤和貴郎
医師としての佐藤さんのリアルな現実と離で学ぶことが重なってきましたね。医療の世界における異端として、前衛として闘ってください。いつしか伝統を超えるために編集的自由な心を持った医師として新たなスタートを切ってください。佐藤さんの切実と大いなる知へのゼストに敬意を表して、別当賞を贈ります。
●太田別当賞
○丸山玄
「離」を通して常にあったのは、純粋無垢に「こころ」を揺り動かされ、ひとつひとつ真剣に、真水をしみ込ませるように取り組んでこられた丸山さんの姿勢でした。固定化されない「たおやかさ」にこそ編集的自由はあると思います。
●総匠賞
○川田淳子
「このまま」から「そのまま」へ。たとえそれが、宇宙の片隅のささやかな一歩にすぎないとしても、そのために払われた一途な勇気こそ、人を揺さぶり動かすことでしょう。そして、川田さんの声が、言葉が、澄んださざ波となって、思いもよらないほど遠くへと届いていくことでしょう。
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