2006年2月26日、校長のこのメッセージから「世界読書奥義伝」第二季が開講した。30人限定の募集に対して一人多い31人の受講者を迎えたのは、「蓮條院」の相京範昭別当師範代と、「風鏡院」の倉田慎一別当師範代。両別当とも、また二院が交わる「離れ」を仕切る太田眞千代別当も、第一季に続く登板。第二季はさらにそこに小池純代別当が加わり、校長直伝プログラムに沿ってアドバイスや講評を繰り出すことになった。

開講中12週にわたって連日連打で配信される「文巻」は、松岡正剛がこの講座のために書き下ろした、たった30人の離学衆のための類のない「世界読書」のための秘伝テキスト。400字詰め換算で1000枚にもおよぶ。またそこには五感を使ってイメージと言葉を鍛錬するための多彩な編集稽古が埋め込まれている。


文巻第9週の週末となった5月14日には、赤坂でリアルセミナー「表沙汰」が開催された。「表沙汰」という言葉には、二院の離学衆が一堂に集まり、思考のクセや方法の迷いを表沙汰にし、そこから共同知を生み出していくという意味が込められている。
稽古の進め方について容赦なく厳しい注文を投げかける校長・別当の言葉に、凛とした緊張が走る場面もあったが、校長も別当も、離学衆のひたむきなまなざしとの出会いが、かけがえのないものになっていることを、つい表沙汰にせずにはいられない。(写真右3枚)

 表沙汰が終わると離学衆は「退院」をめざしてますます加速した。「退院」のためには、規定の課題をすべて回答し終えるとともに、約1万字の「離論」を提出し、校長・別当の審査に合格しなければならない。これは「離」の「卒業論文」のようなもの。

こうして7月14日、ISIS編集学校「感門之盟」が開催され、あわせて第二季「離」の退院式が挙行された。



 
7月14日、東京都庭園美術館で「感門之盟」とともに退院式が行なわれた。



■第二季「世界読書奥義伝」27人の雄姿

■第二季「世界読書奥義伝」退院認定者発表


■第二季「世界読書奥義伝」特別賞受賞者発表

■第二季「世界読書奥義伝」典離認定者発表

 



 
 
 
5月14日、「表沙汰」に校長・別当・
二院の 離学衆が勢ぞろい。