機は熟している

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　総匠・太田香保

　「世界読書奥義」は、松岡校長が生涯をかけて培ってきた「世界の知の奥義」であり「世界を読み解くための奥義」でもあります。それを、校長が離学衆のために書き下ろした「文巻」によって、たった１２週間で体感していただくという格別な講座です。圧倒的な情報量と風速を覚悟しておいてください。でもたちまち歴史と現在が、宇宙と細胞が、イメージと言葉が、脳と心が、劇的につながっていく日々に夢中になることでしょう。そして、校長と皆さんとのあいだで、せつないほどに芳しい紐帯が新たに結ばれていくことでしょう。
　 ただし、この類まれな「機会」というものは、ときどきにしかやってきません。校長直伝は既存の制度の何にも当てはまらないからです。もちろん世の中にほかに代わるものもない。だからこそ、いまがそのとき。機は少数のためにこそ、すでに熟しています。
　 第一季に引き続き第二季の別当をお引き受けくださった三人の皆さんとともに、そして第二季に“入院”される３０人の皆さんとともに、私もまだまだ世界読書奥義を研鑽したいと思います。