2014.3.28   [レポート]
「花の瀬 際の破」◆第40回感門之盟レポート1

なんと、前夜から雪。それも数十年ぶりの大雪になるという予報。

「はたしてみなさん来てくれるのだろうか、来られるのだろうか」

9時から集まって準備や掃除に取り掛かった学林局のスタッフや感門団の手もついつい止まりがちだ。

雪のGISIS 雪ダルマ

場合によってはスタート時間を遅らせることまで考えていた第40回の感門之盟だが……

なんのことはない。万端の「カマエ」で集まってくださった参加者のみなさんのおかげで、

司会の佐々木千佳局長は定刻ピッタリにステージに立った。

佐々木千佳学林局長

 ≪佐々木千佳学林局長≫

  こうやって雪の中をみなさんが

 集まってくれたということが感無量で、

 泣きたくなります。


ゴートクジに引っ越ししてから1年あまり。すっかり見慣れてきた本楼だが、

今回は少し雰囲気が違う……というより、ちょっと異様?バーカウンター前の本棚が取り払われ、

そこから見上げると、やたらに派手な色彩の天蓋風の飾りものが…。そして正面ステージの2階には

黒ぐろとした1200ccのバイクが鎮座している。

天井飾り バイク

これらはすべて1月24日にあった古稀をお祝いする「人生七十暴走古来稀」で松岡校長に贈られたもの。

天井の飾り物は高千穂神楽で使われる「雲」と呼ばれるもので、周囲の切り絵(えりもの)は、「縁のあるもの」を

エンブレムにするのだそう。バイクは、実はホンモノそっくりな段ボール製の手作り。お祝いの会ではこれを

神輿のように担いでどーんっとプレゼントされたとか。

松岡正剛校長

 ≪松岡正剛校長≫

 感門之盟のおもしろいのは全員が転移しつつあるところ。

  その期の師範代は次の師範代ではないかもしれない。

 学衆はもちろん卒門すれば次のところへ行く。

 師範も仮に同じ師範をやっても、師範代や学衆たちが違う。

 番匠も違う。それがたいへんおもしろい。

  ひとりひとりの人生、差し掛かったトランジット状態に

 今いるわけですが、トランジットしている時には今までにない

 エヴァリュエーションを自分の中に感じて発見してほしい。

  感門之盟は門に感じる。盟約を結ぶ。同盟を結ぶ。

 門に感じるアライアンスをぜひ、この数時間を通して感じて

 ください。


 

ハタチを迎えた花伝所。着物姿で登場した田中晶子花伝所長の「纏っぷり」に会場から「おお~」というドヨメキが。オープニング映像は、1花から20花までの記録写真を一枚一枚、田中所長自らがセレクトして作られたもの。会場にいる師範代や師範の「あのころ」の姿に時おり拍手や笑いが起こる。

田中晶子花伝所長

 ≪田中晶子花伝所長≫

  20回の花伝所は一つ一つ、

 学びの物語として私の中に全部残っています。


そしてその田中所長が20花から誕生した新ロールをお披露目。

これまで古野首座・村井首座が務めてきた「花伝首座」のポジションではあるが、女性らしい目配りをと、

校長からは、「しばらくのあいだ、人には渡さないように」と濱口花目付へ檄が飛ぶ。

濱口花目付は、オープニング映像に映った10花の時のういういしい自分に若干照れながら、

「ストイックな時代の花伝所でした」と語る。それを受けて、「みんなストイックが好きだった」と田中所長。

そんな20回分の歴史を積み重ねての20花は、濱口花目付によれば、

「特に入伝生の間の相互編集がみごとで、それぞれの気づきや変化に敏感な期」だったという。

濱口由貴花目付写真:濱口花目付

 

 

一道場あたり花伝生が5、6人という花伝所。その「少数」を「精鋭」に鍛え上げ、全道場全員放伝まで導いた道場師範のことばは、師範代として巣立っていく花伝生への何よりのエール。

村井師範

 ≪やまぶき道場 村井宏志花伝師範≫

  やまぶぎ道場は、まさに「トモニヤマブキ」。

 相互編集と相転移の醍醐味が感じられました。

 「アワセ」があったからこそ「カサネ」があって、6人がふっと変わっていった。

 そして、それぞれが「キソイ」合い、「ソロって」師範代へと放伝していく。

 花伝所での変化、トランジットしていくおもしろさが、

 やまぶきの結束の中に見られました。


丸山師範

 ≪むらさき道場 丸山玄花伝師範≫

  「もう終わり?やっぱりダメだったか…」と思った瞬間に

 ピカっと光り始めたのが、むらさき道場。

 ある放伝生をみんながバックアップする。

 ネット上でこれだけ団結できるのかと思う、そんな場面が見られた。

 放伝生のみなさんも、きっと変わったという実感がどこか

 出てくるはずです。そのきっかけを今日の感門之盟にしてください。


 ≪わかくさ道場 根岸伸佳花伝師範≫

  わかくさ道場は、違いを契機としながら、

 自らを踏み越えていく入伝生たちの姿が印象的でした。

 わかくさ道場のみなさんの姿に私も、差異が情報であることに

 真摯に向き合うことのすごさを感じ、力づけられていました。

 踏まれて折れてしまう時もありますがより丈夫になって、

 その先の花を目指し、これからも励み続けていただけることと思います。

 ≪くれない道場 森由佳花伝師範≫

  くれない道場は、最初から勢いがありました。

 それぞれの良さがお互いを引けあげていったように思います。

 一人では越えられない「瀬」も仲間がいれば越えられる。

 学衆から師範代への「瀬」は、かなり大きいけれど、受けとってきたものを

 伝えたいという気持ちがあれば大丈夫。そして、伝えたときこそ

 情報が生きていくときなのです。


※感門之盟に事情で参加できなかった森師範、根岸師範のメッセージは田中所長が代読しました。

 

 

初めて花伝所で指導をした師範に校長から贈られるのは「花伝扇」。

西岡能範錬成師範には男性用の大きめサイズ、渡會眞澄錬成師範には小ぶりの女性用の扇が手渡された。

西岡師範 渡會師範

二度目以降の師範には、「師範選書」として多和田葉子『言葉と歩く日記』が、初ロールとなった

濱口花目付には「花目付」の書が贈られた。

師範選書 花目付の書

と、ここで花伝所の「ハタチ」を祝って花伝所師範のしかけたサプライズ企画が!

田中花伝局長に師範たちから「4道場カラーの20本の花束」など感謝とお祝いのプレゼントが贈られた。

(ご本人に気づかれないようこっそりリハまで行われました)

田中所長&花束 

さりげなく、何気なく「ディスプレイ」としてブビンガに置かれていた花束

レポートその2へ続きます。