2013.7.16   [レポート]
「門前録—2013.07.10」

◎昼間の暑さが少しおさまった夜7時から、イシス編集学校名物の編集術レクチャー&ワークショップ「門前指南」のスタートです。これから随時、開催に合わせて「門前録」をお届けします。当日の記録も合わせて、編集稽古の参考になることなども織り込んでいきたいと存じます。

◎本日のご参加者は女性三名、男性一名。それぞれのご参加動機、プロフィールをご紹介いたします。

 

身近な編集センスをもっと使えるように、日常的なアタマの使い方を鍛えたいキャリア20年のグラフィック・デザイナー。

 

ITを使った教育システムの開発業務を手がけて、文章力を磨いたり、論理と感情のバランスをコントロールする方法を探索中の総合職。

 

カルチャー雑誌の編集から単行本の出版社へ転職して、よりシャープな思考力、プレゼン・メソッドの強化を図りたい編集者。

 

公務員を長年つとめ、20年も前から松岡正剛校長の著作のファンで、編集文化の渉猟を楽しむ男性。なんと、この方はお仕事を終えられて青森から駆けつけてくださいました。

 

 

◎編集学校で方法を学ぶポイントはさまざまにあります。今日は「鍛錬の必要」と同時に、「知識の修得」をおおいにお勧めしました。もともと私たちに備わっている編集力。自在に活用するためには編集術の「型の反復」に合わせて、知的な「型の記憶」を鍛えたい。松岡正剛校長の著す、最近の千夜千冊1508夜『世阿弥の稽古哲学』を読むうちにいただいたヒントです。

 

<能楽では、有文と無文によって稽古の仕方が分かれる。芸の習得者は稽古を積むにあたっては、まずは有文を磨き、そのうえで無文に至るべきなのである。>

 

有文と無文。どんな「文」で型を掴み、覚え込んでいくか。ここが最初の面白さ、実践的編集力の基礎になるはずです。

 

◎さて、3時間余の講義とワークショップを終えて、皆さんにいただいた手応えのコメントです。

「とても実用的で面白い講習だった。視点を変える技は、人生に変化与えてくれそう!」
「訓練の必要性がよくわかった。動かすのが得意と思っていた自分の思考が、けっこう固定的な傾向だったとショック」
「疑問がいろいろ解決した。コンサルティングのアイディア手法と類似性を感じた」
「編集術のポイントがよく分かった。楽しめそうなので夏の講座を受講します」

サイトやサービスへのアドバイスもいろいろと交わされた、充実のセッションでした。皆さん、熱いご参加をありがとうございました。

イシス編集学校 導匠・評匠 大川雅生