2013.3.15   [レポート]
【編光景】29守一斉稽古・番選ボードレール発表!-3

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 ★ 新聞・猫 ★ 
          講評: 真武信一 師範

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 *講評*
 まるで今回の「新聞・猫」の全体を俯瞰したような作品です。
 手摺りも猫基準が大勢を占めているなかで、
 個別のイメージは追わずに、全体のトレンドそのものを
 共有イメージとしながら「時代」と「偏」を対比のキーワードに
 作品を作り上げた方針の見切りはお見事です。

 

 

 

*講評*
 親鸞の「無明長夜の灯炬(むみょうじょうやのとうこ)」と
 荘子の「無用の用(むようのよう)」という壮大な人物の言葉を
 持ち込みながらも軽やかさを保つことができている作品です。
 共有イメージも、新聞=ネガティブ、猫=ポジティブを採用する
 場面が多かったなかで、両方ともにポジティブイメージを強調
 しています。それはおそらく新聞と猫に対する優しい眼差しが
 基本となっているからでしょう。

 

 

 

 

 *講評*
 ごく普通の二つの飲み物の対比なのに、圧倒的なイメージが
 凝縮されてます。読み手のイメージの質と量によって、朝と夜、
 覚醒と鎮静、屋外と室内、コーヒーハウスとウイスキーキャット
 等々、いくらでも引き出せる懐の深さ。

 新聞も、猫も、コーヒーも、ウイスキーも、何でもない日常の
 物です。それを組み合わせることで、ここまで豊かなイメージ
 の起爆剤になる。まさに、ミメロギアの真骨頂といえます。

 

 

 

 

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 ★ 偶然・必然 ★ 
           講評: 木藤良沢 師範             

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 *講評*
 生き物にとって大昔から変わらないことです。生まれ
 出たからには時を経て亡骸に、しまいには骨になって
 土に帰る。生きとし生けるものの必ず通る道。

 卵・骨というのは動物をモデルとしていますが、生命
 一般への連想をもたらします。抽象化し過ぎず、余白
 を残した言選りも程よく、広がり深みを感じさせます。

 

 

 

 

 *講評*
 三叉路は、そればかり好んで描く画家がいる程に何か
 感じさせる力があります。ここで偶然と一緒になって
 なるほどはっきりしたことは、そこに何か起こりそう
 な気配を感じさせるということ。偶然の出会いを予感
 させます。

 一本道で偶然に出会うことが無いかといえば、そうは
 言えませんが、三叉路の偶然と対比されたとき相対的
 に決って何かが起こりそうな確信を持ってしまいます。

 

 

 

 

 *講評*
 運も実力のうち、とかなんとやら言いますけど、実の
 ところはさておいて、まぐれと思えるお子さんの快挙
 に、親御さんの喜ぶ顔。切っても切り離せないですね。

 左から右へ流れるように読めて、ひとつの物語を立ち
 上げる底力が十分に備わった言葉の並びになってます。

 左に事を立て「!?」と思わせて、右でなるほど納得
 させる巧みなハコビ方。各々ひとつだけでは完結せず、
 左右どちらが欠けても成り立たない関係。お見事です。

 

 

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 ●総評● ミメロギア考                    
              福澤美穂子 師範
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 イメージを凝縮した部分とそこから広がる全体の関係。
 そこには、「要約編集」と「連想編集」が働いています。

 ミメロギアは「対比」と「連想」をたのしむゲーム。
 
 特徴を際立て要約することで、「対比」はより一層鮮かに。
 周辺に広がる余白において、読み手は連想で遊べます。

 同朋衆の選好の基準で「余白」が大事にされていることが
 多いのも、そこに遊びや自由が生まれるからでしょう。

 作品が講評の方法を呼び、講評の中で作品が光っていく。
 作品があっての講評ですし、講評によって新たな作品の魅力も
 発掘されていきます。

 作品を素材にして、同朋衆たちは講評でたっぷり遊んでいます。

 みなさんは、講評の中にどのくらい同朋衆の遊び心を見つけら
 れましたか? 「型」や「方法」のお宝を発見できましたか?

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29守の各教室から選出された「番線ボードレール[ミメロギア]
受賞作品」と「作品講評」、いかがでしたか?

イシス編集学校の基本コース[守]では、開講中、編集術
アワード「番線ボードレール」を、全教室一斉に開催して
います。

★ちなみに、

 28期[守]学衆さんの作品、
 「さずかる偶然・さずける必然」
 (黒帯アリス教室 大津淳さん)

 は、3/10に開催した、
 第34回の感門之盟(修了式)の
 テーマタイトルにもなりました。

2つの言葉のもつイメージの<アイダ>をみつめ、対のフレーズ
にすることで、イメージを自由自在に表現する編集術[ミメロギア]。
松岡正剛がつくった、こんな編集モジュール満載のプログラムを
みなさんも、学んでみませんか?

 

◎[守]基本コース・春講座は2013年4月15日開講
 只今、学衆募集中です。