2012.11.6   [おしらせ]
ハイパーコーポレートユニバーシティ 大澤真幸さん登場!

 

 イシス編集学校 松岡正剛校長が、塾長となって松岡正剛の知に学び、日本の次世代リーダーを育成する私塾「ハイパーコーポレートユニバーシティ[AIDA]」。11月3日(土)文化の日は、その第2講が開催されました。第2講から第5講までは、各界第一線でご活躍されるゲスト講師をお招きしてのハイパー講義。その講師のトップバッターとして、気鋭の社会学者 大澤真幸さんをお招きしました。

 

 松岡塾長は、大澤真幸さんの『帝国的ナショナリズム』を取り上げた千夜千冊 第1084夜 (http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1084.html)で

 

  「論旨が切り立っているのは以前のことからだが、そのハコビがよくなってきた。」

 

  「もともと大澤真幸はかなり早口で喋っていても、その語りをもう一人の自分でトレースできる才能をもっている。」

 

  「大澤はすぐれて現在感覚に富んでいる社会学者である。」

 

などなど絶賛されています。気になる講義の中身をちょっとだけ覗き見してみましょう。

 

 

大澤真幸『〈世界史〉の哲学』古代篇、中世篇

 

 

 大澤さんの導入講義は映画『ソフィーの選択』を入口に、主人公のソフィーが迫られる「二つの選択」を素材として、我々も正解のない二者択一を日々、迫られていることを丁寧に、かつ、わかりやすく解説。そこから司馬遷の『史記』に象徴される<中国型の歴史>と、ヘロドトスの『ヒストリアイ』に源流を持つ<地中海型の歴史>を巡ります。歴史の起源から現代社会までを一気にまたぎ、塾生のみなさんが日々の仕事にすぐにでも応用可能な方法を解きほぐします。

 

  「決定的変化は、反復から生まれる。」

 

  「結果を先取りしつつ、それにより解消されるはずの問題を措定する」

 

  「正しい解決や間違った解決がある訳ではない。正しかったり、間違ったりするのは、問題の方である」

 

大澤さんの切れ味の鋭いメッセージは塾生のみなさんにビンビン響きます。  

 

板書をつかった大澤真幸さんの講義

 

松岡塾長と大澤さんの対談セッション

 

聞き入る塾生たち

 

 松岡塾長との対談は、ハイパーコーポレートユニバーシティの場でしか聞くことのできない奥の深い、同時に幅の広いセッションになりました。大澤さんの十八番<第三者の審級>を丁寧に解説しながら、「事後の視点」をもつことの重要さ、その際に「共に苦しむ」ことを外してはならないこと、松岡塾長からも「2+1」の編集には、「同義と異義」が重要であること、また「時熟」を大切にすることなどが次々に語られます。

 

   社会をどう考えるとよいのか?

   ネット社会の無名性と合意の集合体について

   ソーシャルメディアのもつ意味合いは?

   日本人は自信を喪失し過ぎている

   西洋とアメリカ(北米)

   原発問題

   基地問題

   敗戦時に誤魔化したこと乗り越え切れていない

 

などなど、様々なテーマについて縦横無尽に多面的な交わし合いに、塾生のみなさんは興奮冷めやらぬ様子でした。大澤さんを囲んでの懇親会も、またその後、深夜まで続いた二次会でも、このとても刺激的な一日をいつまでも語り尽くせない様子でした。

 

次回、第3講は、12月8日(土)に開催の予定です。