2011.4.19   [レポート]
◆千夜千冊の中の編集学校◆クロニクル篇[05]

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2003年7月9日
【0813夜】
『「編集知」の世紀』 寺田元一
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0813.html

 
「編集知」の世紀―一八世紀フランスにおける「市民的公共圏」と『百科全書』


 いよいよ編集学校も本格的に多彩になってきたと実感した。社会的にもなってきた。こうなると、もう、ぼくの編集工学の基本構想がどうのこうのというよりも、次々に自律的な相乗効果があらわれているのだという気がする。編集とはもともとがそういうものなのだ。



2003年8月
◆岐阜県市民編集者養成 第1回<オリベ編集学校>開講

2003年8月
◆支所<加賀篝火組>発足 森崇哉:組長

2003年9月
◆支所<静岡セドリ組>発足 平野雅彦:組長



2003年8月7日
【0833夜】
『論理哲学論考』
 
ルードヴィッヒ・ヴィトゲンシュタイン
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0833.html


論理哲学論考 (岩波文庫)


 しかし、言語ゲームが言語活動の本質だと言ったとしても、その代表的なモデルのようなものはどこにあるのだろうか。
 人間のコミュニケーションの本質が言語ゲームだということは、そこにはまだ発見されていない規則や意図のしくみがあるはずだということになる。そうだよね。だから『探求』はその規則や意図を追いかけることをするんだが、ここでまたヴィトゲンシュタインはとんでもないことに気がつくのだ。
 それは、いろいろ考えてみたけれど、日常的な会話こそが、そのあるがままの姿において完全なのではないかということだった。そこにモデルがちゃんとあるということだった。ISIS編集学校なんですね。
 なんということだろうね。人々が勝手にしゃべっている会話に言語の本質もコミュニケーションの本質もみんなあらわれているというわけだ。つまり、論理とか論理学はそれらをもっとダメにした姿なのではないか、茶殻や茶滓のようなものだというんだね。

 


2003年9月
●『遊学〈1〉〈2〉 – 142 人のノマドロジー』 松岡正剛(中公文庫)刊行


 


2003年10月6日
【0863夜】
『考現学入門』 今和次郎
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0863.html

 
考現学入門 (ちくま文庫)
 

 ISIS編集学校の「編集稽古」には、「自分の部屋にあるものを列挙しなさい」という問題があるのだが、これは考現学からのヒントによったものだった。部屋にあるものなんて人によってそんなには変わらないと思うだろうが、これが細部にわたると大変な差異なのだ。



2003年12月
◆赤坂、編集工学研究所にて<門前指南>がスタート

2003年12月
◆支所(関西)<奇内花伝組>発足 貝塚英樹:組長



2003年12月4日
【0903夜】
『メディア理論』 フレッド・イングリス
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0903.html

 
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/images/903inglis.jpg
 

 では、不満を含めて、さっとまとめたい。以上のメディア・セオリーの試みの積み重ねで決定的に欠けているのは、ひとつは「編集とは何か」ということである。
 これはその奥に、コミュニケーションとは「エディティング・モデル」の相互交換的で、相互記譜的な編集過程ではないかというぼくなりの理論があるのたが、このあたりは『知の編集工学』(朝日文庫)などを読んでもらいたいということにしておく(エディティング・モデルの交換仮説については、あれからだいぶん進展しているが、その進展はぼくの努力というより「ISIS編集学校」にかかわる有能な諸君のおかげである)。


2003年12月8日
【0905夜】
『聖杯と剣』 リーアン・アイスラー
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0905.html


聖杯と剣―われらの歴史、われらの未来 (叢書・ウニベルシタス)

おとといの土曜日、ISIS編集学校の関西連中が大阪は谷町のホテルルーテルの3階ホールに集まって、花羞しくも賑やかに「奇内花伝組」を旗揚げした。組長には「円陣フライト教室」の師範代・貝塚英樹君が立った。
 この日はぼくも大きな書を寄せ(それを「ジャムループ教室」出身の石田加奈がバティックに表具した)、「きららひびき教室」の師範代・日高裕子の明るいけれども芯のある名進行に合わせて、大川雅生や木村久美子とともにリアル稽古をつけたり、「千夜千冊」解読をするお役目を引き受けた。
 師範・師範代・生徒・事務局が9期をまたいで土地柄を背景に、総勢50名をこえて勢揃いするのは、なかなかの“立派”だった。人生だけがやたらに長寿で、決意したことは何事も短命におわる世の中、こういう動きこそが重視されていってほしい。これからどんなことを活動していくかというのが、たのしみである。

 

 

【イシス編集学校】
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