花伝所の基本コース

第十二季[離]世界読書奥義伝

開 始 日

2017年9月23日(土)

稽古期間

2017年9月23日(日)
〜2018年2月12日(土)

※申し込みは締め切りました

古今東西、三千世界の
あらゆる情報を読み解きに往く

2005年に始まった[離]も、はや12季を迎えることになりました。[離]はイシス編集学校のなかでもっとも難関で困難なコースとしてすっかり認知されてきましたが、松岡校長が書き下ろした世界読書テキスト「文巻」は毎季のように加筆によってボリュームが増え、10季以降は開講頻度が1年半に一度となり、さらには11季から入院審査をいっそう厳格にしたため、ますますもって難関度・困難度の高い講座となっています。
[離]はなぜかくまでイバラの道を皆さんに歩ませようとするのか。それはひとつには、松岡校長の編集道の苛烈さをリアルに体験していただくため。またもうひとつには、全番回答をなしとげ世界読書奥義を手にしたこれまでの受講経験者の皆さんが、このイバラの道こそがいまの世においてかけがえのないものと大切にしてきてくださったからです。
[離]は校長との同行二人の世界読書の冒険の旅であると同時に、離学衆経験者であって指導陣である火元組との、あるいはまた院仲間との相互編集の場でありインタースコアの場でもあります。これから12離に応募してみようと思われる方は、ぜひ、「場」から与えられる者としてではなく「場」に与える者として、壮大な世界読書の実験に参画してみようというつもりで、知情意のすべてを賭けおおいに張り切って臨んでいただきたいと思います。そのすべてを校長と火元組が受けとめます。

[離]総匠 太田香保

自他の戦線の最深部へ

アベノミクスも基地問題も大学入試などの教育改革も、どうもままならない日々に紛れている日本です。もっとも施策に期待してばかりいてもしょうがないでしょう。こういうときは各自がじっくり力を付けておくべきです。校長は最近、ドミニク・チェン君と『謎床』という本を出版しましたが、これも知の糠床をしっかりつくっておこうという本です。
そういう諸君に用意してきたのがイシス編集学校の校長直伝講座の[離]です。「世界読書奥義伝」の別名をもつ。これは「世界を読み尽くす」「そのための方法の奥義を伝授する」という意味です。自他のあいだにひそむ最深部に降りていく方法を伝えるということです。
そのためにどんな中身が待っているかということは、すでに先達たちから風の噂のように仄聞しているだろうと思いますが、ともかくも前代未聞のもの、とうてい予想はつきません。だからこそ入院するしかないのです。
今回は12離。ジューニリは「自由に離」というふうにもなります。ぜひ、そういう音感をもつ12離に参画してみてください。
実は今期、大幅に指導陣(火元組)を新しくしました。両別当に蜷川明男と小坂真菜美が立ち、別番に大音美弥子と井田昌彦が、右筆に福田容子と小倉加奈子が、半東には中村麻人が当たります。いずれも校長が期待する才能の持ち主です。そこに倉田慎一・田母神顕二郎の二人の方師が、そして太田真千代母匠と太田香保総匠が控えます。これ、かなり最強の火元組です。
いま、校長は自分の生涯の仕上げに向かうべく、さまざまな構想に着手しようとしています。その一端の息吹も感じてもらえると思います。では、待っているよ。

花伝所の基本コース

火元校長 松岡正剛

離のカリキュラム

松岡正剛が書き下ろした門外不出のオリジナルテキスト「文巻」によって、世界の見方・読み方・語り方を体得します。

火元組(指導陣)

離]では松岡正剛校長は「火元」を名乗り、10人体制の指導陣は「火元組」と呼びます。
離学衆をめらめらと焚きつけます。

  • 第十二季
  • 火元校長 松岡正剛
  • 総匠 太田香保
  • 母匠 太田眞千代
  • 別当師範代 小坂真菜美/蜷川明男
  • 別番 井田昌彦/大音美弥子
  • 右筆 福田容子/小倉加奈子
  • 半東 中村麻人
  • 方師 倉田慎一/田母神顕二郎

表沙汰(1日リアルセミナー)

校長直伝の講義を受けたり、
指導陣と学衆がテーブルを囲み
ディスカッションなどで学び合う1日です。

会場:編集工学研究所 1F「本楼」

※受講者は必ず出席していただきます。
万が一欠席された場合は退院を認めません。

指導陣からのメッセージ

たくさんの[離]と出会う

別当 小坂真菜美

[離]の稽古に没頭していると、ありふれた言葉の奥に特別な意味が立ち上がる瞬間に出会わすことがあります。「託する」もそんな言葉の一つ。既に多くの切実な思いを託されていたことに気づかされるだけでなく、[離]で得たかけがえのないものを誰かへと託したい気持ちが自然と湧き上がることにきっと驚くことでしょう。それは無限の「存在」が見た「わたし」という胡蝶の夢なのかもしれません。この感覚は辛いが楽しく、穏やかだけど激しいといった二項同体が日常である[離]でなければ体験できないものです。
フラクタル図形のように幾重にも折り畳まれた「たくさんの離」は、皆さん自身の手で秘密が解き明かされることを待ち望んでいます。そのための鍵を手に入れられるかどうかは[離]という場にどれだけ投企できるかどうかに関わります。[離]の門をくぐろうとする今、改めてその覚悟を確かなものにしてください。

憂いは不要。覚悟ができたなら、一目散に食らいつくだけ。
焦りは大敵。熟成するまでに掛かる時間は無駄ではありません。
驕りは禁物。[離]で起こるどんなことも疎かにしないこと。

十二離のみなさんに託せること、心から楽しみにしています

果てしない山頂に向かって

別当 蜷川明男

離は私の原点です。

あの日すべてがつながって見えた。世界が少しだけ読めた。自分が変わった。あれから8年、たゆまず登り続けてきましたが山頂はいまだ見えません。松岡正剛という山はそれくらい高いのです。
それでも、今では[離]以前の自分を想像することが難しいくらい、多くのものを得ました。この感動を多くの人に味わってほしくて、いつしか火元組に加わりました。

せっかく突破まで果たしたのに、[離]の門前で逡巡している人がいるとしたら、あまりにもったいない。何を隠そう、私自身が二年間迷いました。[離]の門をくぐってすぐに、無駄にした二年を悔やみました。そして今まさに、不世出の巨星が畢生の仕事の大仕上げにかかっています。誰が傍観し、誰が継いでいくのか。

世界読書の奥義伝です。世界を読むとは、世界と自己を覆う意味の過剰と欠如を再解釈すること、すなわち編集することです。フェイク・ニュースや検索ランキングに覆われ、意味に飢えた世界において、方法知を武器に、情報をつなぎ意味を生成していくことです。

高くて苛酷な峰を見上げると、自分がちっぽけに思えてきて足がすくむかもしれません。でも心配ご無用。知識も経験も問いません。ただ一つの入山条件は「本気で欲すること」。つまらない自惚れは邪魔にしかなりません。幸い、独りで挑むわけではないのです。道を示し伴走する火元組がいます。共読し、共振する仲間がいます。最高の場がここにあります。

私たちと共に継いでいってほしい。文化というものを、松岡正剛を。

世界の読解に向かって

別番 井田昌彦

[守]と[破]を越えて、いよいよ[離]です。世界読書奥義伝ならではの無数の見方や方法に出会うとともに、これまで見知って来たこと、見馴れて来たもの、懐かしい物事を一度カッコに括り、時にブランクに差し戻し、全心身をもって新たに見出してゆく日々の始まりです。
未知が既知に、既知が未知に変わってゆくことをおそれずに[離]の門を叩いてください。“そこ”にさしかかってこそ見えて来る知が、そして方法が確かにあります。
ただし、向こうからやって来るものをただ待っているだけでは[離]の学びから程遠いものになります。文巻を繙き、文巻に問いを発見しあるいは問いを投げかけてゆくのはこれからのみなさん自身。格別で激越なパサージュの中で、唯一の答え(A)を求めるではなく、たくさんの問い(Q)を積み重ねる気持ちで臨んでください。
みなさんの渾身のリプレゼンテーションを、開かれた門のその先でお待ちしています。共に世界の読解に向かって参りましょう。たのしみにしています。

毎日が真珠採り

別番 大音美弥子

川沿いの道で、ベビーカーに乗った1歳児と出会った。上半身を乗り出しながら、どこにもつかまらず、腰全体で弾みをつけ、満面の笑みで、振動と景色の変遷を楽しんでいる。「ああ、これが[離]だ」と思った。彼女の五感に、今どれだけの新しい情報が出入りし、新たなネットワークを築き、「快」と「意味」を生み出していることか。そうした「意味が入ってくる感動」を、おとなにも追体験させてくれることが、[離]のハイパーな仕掛けである。
時折「自分は知識や読書量がないから[離]には進めない」と独り決めする突破学衆に出会う。それは大きな間違いだ、といつも伝える。「知の虎の穴」と思われがちな[離]のコースだが、必ずしもそうとは言い切れない。これまで知らなかったことや知っていたことの背景を究めていくのは、知識を溜め込むためではなく、むしろ動かすための方法であるからだ。
[離]の概要はすでに春秋社『インタースコア』や晶文社『謎床』でも読み取ることができる。ともすれば苦難ばかりが強調されがちだが、毎日が「真珠採り」である[離]の快楽は、飛び込んでみなければわからない。わたし自身が第3季[離]に学んだのは2007年。以来10年間の充実と鍛錬ぶりは噂に聞くばかりだ。きっと不安も期待も、忸怩も躊躇いも、未受講の皆さんと同じ量だろう。ここから一緒に未知の旅へ、思考する勇気、行動する恋情、反逆する豊饒と出会う可能性に賭けてほしい。

世界はどのように編集されてきたか

母匠 太田眞千代

[離]ってどんなところだろう? 噂には聞いていてもその実態が分からず躊躇している方もいるかもしれません。千夜千冊1577夜『インターネットを生命化する プロクロニズムの思想と実践』(ドミニク・チェン)で校長は、「編集工学研究所のモットーは『生命に学ぶ、歴史を展く、文化と遊ぶ』というものだ。情報編集というスキルは、その奥にはメディア編集の歴史や表現の歴史がぴったり踵を接している。その編集の歴史をさかのぼれば、言葉や文字や輪郭線が生まれたときに繰り広げられた古代の編集光景が広がっている」と書かれています。
「そもそもは生命が情報高分子を出発点にしたときに、情報編集は始まっていたということになる」。宇宙のはじまりから世界はどのように編集されてきたのか。[離]は「世界読書」です。しかも松岡校長直伝。[守][破]とはまったく違った編集の在り方にみなさんは圧倒されることでしょう。
1577夜にはさらにこのように書いてあります
。「何かをそこに《現出》(monstration)させるということは、そのイメージが触発する《脱現出》(de-monstration)に必ずつながるものでもあるということだ」。松岡正剛の「知」の世界がいかに構築されてきたのか、その奥義は[離]を体験したものだけが知ることができるのです。

究極の知の旅へ

方師 田母神顕二郎

自分の頭で考えるということが、これほど求められている世の中はありません。しかし今の日本では、「学ぶ」ということそのものが、とても拙劣になっているのです。これでは、何を考えても閾値を超えることはできません。新たな思考を芽吹かせるには、土から変えていく必要があるのです。
[離]は、頭のなかを鋤き直し、“いのち”を再生させていくための場です。みなさんは満身創痍になりながら、もう死んでもいいと思えるほどの知の快楽を、日々体験されることでしょう。殻も限界も破り棄て、新たな方法を吸収し、天を目がけて学びの枝葉を伸ばし、地にあっては問いの根をとことん張りめぐらせていくのです。
世界読書奥義伝では、永劫の昔から現代まで世界のあらゆる知を読み解き、真の“編集”を体得してもらいます。それはまた自分自身を繙き、そこに眠る宝を発見していく旅でもあります。終わりころには、無数のわたしが無数のなにかと交わりながら、すでに世界を思考していたことに気づくようにもなるでしょう。
現時点での知識量は、[離]ではほとんど関係ありません。必要なのは、火のなかに飛び込む勇気、そして諦めない覚悟です。
けっして怯まないみなさんの“入院”を、心からお待ちしております。

世界を吞み込め、知を喰い尽くせ、
見つめる前に翔べ

閃恋五院方師 倉田慎一

この一文を読んでいるということは、少なからず[離]に興味を抱いたということだと思います。人生には、今がその時という大事な瞬間がありますが、このページに辿り着いた皆さんにとって、まさに今がその時です。迷うことなく離に飛び込んできてください。そこで何が待っているか、詳細はあかせませんが、いままでの人生で味わったことのない超絶体験ができることを約束します。

12離に入る前に、大事なお願いがあります。毎季、[離]を志す方にお願いしていることですが、今季も書いておきます。
一つ、[離]においては、いつでも臨戦態勢でいてほしいということ。稽古のペースは自分の速度とリズムでよいですが、ここぞという時、今がその時という、そこに差し掛かった時は時機を逃さず瞬間的に動いて欲しい。
二つ、[離]の火中においては、人生の岐路に立つような決定的な出来事が起きることも多く、重い選択を強いられることもあります。その時は全部引き受けるという覚悟を、今ここで決めて下さい。「二兎を追うものは一兎も得ず」と言いますが、中途半端な覚悟しかない人が、ためらったり、迷ったりしているうちにすべてを失うのです。全部やり切ると決めることがすべてです。
また、稽古を続ける中でも、様々な雑事や生活のための仕事もあり、時間は容赦なく過ぎていきます。心身ともにかつて経験したことのないストレスがかかっていくと思います。そんな時も、仕事や雑事と[離]の稽古を切り離さないでください。子育ても、仕事も、親の介護も、全部編集 です。全部繋がっている。そのことを忘れないでください。
三つ、数寄を極めること。音楽や文学や映画で進化論や資本主義を語り、宗教や哲学の歴史を素材に着物を語ることができるか。数寄を極めるというのはそういうことです。好きなこと、自分の強みは徹底的に磨いてください。
四つ、知に対しては、謙虚であるとともに貪欲であってほしい。知を喰らい尽くす。得意も不得意も関係ありません。それは自分で勝手に引いた境界線にすぎません。そんなもの、何度でも引き直せばいいのです。
五つ、思考のクセや長い人生で纏ってきた様々な鎧は捨てること。自分の流儀に拘らない。自分探しなどというぬるいこともしない。世界を呑み込むためには、己の小さなプライドは捨てる。プロとしての矜持は忘れないでほしいですが、知に対しては、いつでも赤子のごとく、まっさらなイノチで向き合うこと。その際に、自分の中の弱い部分や、嫌な部分を直視する勇気を持ってください。[離]の稽古においては、自分と向き合う時間が増えてきます。自分に拘るのも、目を背けるのも、編集を学ぶ者の態度としてふさわしくはありません。自分自身も対象化できるようになってほしい。

[離]も今季で12季を迎えました。校長の言葉に目を通せば、その覚悟は伝わっていると思いますが、みなさんも自らの生涯を描きなおすくらいの覚悟で挑んでください。今を変えれば、過去も書き換えられます。指導陣も刷新され、最強の布陣で臨みます。私自身も方師というロールを一から構築しなおすつもりでいます。[離]に入院した瞬間から、皆さんは、世界を塗り替えるというステキな企みにおける共犯者です。ともに、新しい“離”を創っていきましょう。

第十二[離]世界読書奥義伝

開 始 日

2017年9月23日(土)

稽古期間

2017年9月23日(土)〜2018年2月12日(月)
表沙汰(おもてざた)
日時:2017年12月16日(土)13:00~20:00
会場:編集工学研究所 1F「本楼」
※受講者は必ず出席していただきます。万が一欠席された場合は退院を認めません。
退院式・典離式
日時:2018年3月10日(土)
会場:東京近郊を予定

定  員

30名

受講資格

[守]および[破]修了者
※[破]アリスとテレス賞(知文および物語の両方)に
エントリーした人を優先的に受け付けします。

受 講 料

400,000円(税込)
※オリジナルテキスト代・図表代・指導料・表沙汰受講費を含みます。

※お問い合せは、学林局窓口:ri_editschool@eel.co.jp(担当:八田)まで
※クレジットカードがご利用になれます。(分割払い可能)
※学割制度、再受講割引制度があります。